735部分:第百十一話 鮮血の嵐その一
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いう。
「この技の名前を言っておきましょう」
「何だというのだ?それで」
「クリムゾンソーン」
それだという。その鮮血は忽ちのうちに嵐となってだ。ミイェイルの氷の竜に襲い掛かってきた。今まさに二人の攻防がはじまっていた。
紅の嵐と白い竜の戦いだった。その戦いの中でだ。
竜は氷の息を吐く。それはアフロディーテ自身も襲っていた。
しかしだ。彼はそれを受けてもまだ戦う。倒れはしない。
「この程度では」
「倒れぬか」
「私自身も私の嵐も抑えられません」
まさにそうだというのだ。
「そしてです」
「そしてか」
「この嵐を」
彼はまた言った。
「そう簡単に破れるとは思わないことです」
「そうだな。それではだ」
「まだ来られるのですね」
「まだだ」
ミシェイルは実際にこう言ってであった。竜にさらに激しい氷と毒の息を吐き出させる。白い死がさらに荒れ狂いアフロディーテを襲う。
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