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エターナルトラベラー
外伝 ダンまち編 その3
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「…懐かしいですね」

アオの言葉にソラとシリカも言葉を発した。

「うん、私がパンドラだよっ!やっぱりアオくんだよねっ」

抱きっ!

「「「は?」」」

その後幾つか質問する。

この世界は神様が人間の傍まで降りてきて生活していると言う。

そして神様は気に入った人間に恩恵(ファルナ)を与え、その見返りに養ってもらっていると言う。

で、彼女の話では、彼女の眷属にアオと言う人物が居て、少し前からその存在が消えうせてしまったそうだ。

それで必死に探していた所にこのアオに出会ったと言う事らしい。

「どう言う事?」

代表して質問したソラの言葉に皆の視線がアオへと集まる。

「さあ?…ただ、自分の中に何か変なしこり?が有るのは確かだよ」

ほんの些細な事で、注意しなければ分らないけれど、とアオ。

「ねえ、パンドラ。本当にあなたの恩恵はこのアオから感じられるの?」

「う、うん…間違いないよ。私の恩恵は確かにこの子から感じるから」

私が恩恵を与えたのは過去にはアオくん一人だけだからね、とパンドラが言う。

「それを証明できるのは」

「あるデスか?」

そう調と切歌が問いかけた。

「う、うん…背中を見せて。私の(イコル)に反応してステイタスが浮かび上がるはずだよ」

言われてパンドラは答えた。

「ステイタス…ねぇ」




誰の人の目の入らない裏路じにて、アオは上半身の服を脱ぎパンドラに背中を向けた。

じーっ

「何?」

「あ、ああのっ!!な、なんでもっ!み…見てないからっ」

響は両手でその顔を隠すが、開かれた手のひらからはしっかりその視線が注がれていた。

「あら、新鮮ね」

「そうですね…」

ソラとシリカがなんか複雑そうな表情で呟く。調と切歌も響と似たような反応だった。

「はいっと」

すぅっとアオの背中にステイタスが浮かび上がるが…

「何…これ…文字化け…?それに…この神力(アルカナム)は…?」

浮かび上がったステイタス。しかし半分以上が文字が乱れて読み取れなかった。

「どう言う事?」

とソラが呟く。

「さあ?ただ、混ざった…と言った所かな」

そうアオが答えた。

「まざった?」

シリカが独り言の様にもらすが、その表情は心配そうだ。

「大丈夫なの?」

ソラが聞く。

「まぁ、特に変調を感じない。むしろスキルが増えているくらいだ。これはソラも経験が有るだろう?」

「それは、まぁ…」

いつの間にか知らないスキルが増えている事が過去に数度あった。今回の事もそれの一旦。つまり、この女神の知り合いのアオと言う人物はたぶん…


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