外伝 ダンまち編 その3
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、調、切歌で、後ろの言葉がソラ、シリカそしてミライだった。
「ふぇーーん…よかった、よかったよぉ…ふえーん」
第三者の登場で場がさらに混沌と化し、逆に前の二組は冷静さを取り戻す。
とりあえずさらに路地の奥の少し開けた広場へと移動。鳴く少女をなだめすかしたのだが、どうしてミライから離れようとしない。
「さて、この期の及んで言い逃れは無しよ。アオ」
そうソラが言う。
「知り合い…なんですか?」
少し心配気味に響が問う。
「…久しぶりだね。ソラ」
観念したようにミライの口が開いた。それと同時に雰囲気が男っぽさを増す。
「何があったのよ?」
「掻い摘んで説明すると…」
と言ってここ数年の出来事をソラに話すアオ。
「へぇ」
う…ソラの視線が怖い。
「あなたは、私達と言うものがありながら、まぁた女の子を引っ掛けていたのね」
つんつんつんと人差し指で句読点の度に突かれ、たじろぐアオ。
「う…」
「さらにはエクリプスウィルスまで与えてっ!さらには権能の匂いがするのはどう言う事?」
「うぅ…」
「まぁまぁ、ソラちゃん…そこまでにしましょうよ」
「シリカ…」
シリカにたしなめられてソラも気持ちを切り替える。
「まぁ、不測の事態で私達がアオの傍に居れなかったみたいだし?多少は大目に見るとして、七人は多すぎじゃない?」
「ご、ごめんなさい…」
まぁいいわ、とソラ。
「まぁ、女の子の話は女の子同士で後でするとして…」
「うっ…アオさーん」
ジロリとソラに睨まれてたじろぐ響。
「問題は、アオの腰に抱きついて離れない彼女ね」
ソラのその言葉でみなの視線がそのピンクの神の少女に向けられた。
「彼女、人ではありませんね」
「人じゃない…?」
「どう言う事デス?」
シリカの言葉に調と切歌が問い返した。
「彼女は神様、ですよ?多分」
「アオくんアオくんアオくん」
「いい加減に正気に戻りなさい」
「あだっ!?」
ビシッと垂直にチョップを入れられ、少女はようやく正気を取り戻したようだ。
「アオくん…だよね?」
アオの顔を見て不安そうな表情で問いかける女神。
「確かに俺はアオであっているが…君は?」
「そんな、アオくんじゃ無いの…?でも自分の恩恵を与えた相手は間違わない…でも…」
「そう言えばママって?」
響が三人とも彼女を見てママと呼んでいた事を思い出したようだ。
「そうだよ、アオくん私の事ママって呼んだっ」
「それは…昔、それこそ気が遠くなるほど昔。出会った女神が呼べとせがむから、ね」
「女神パンドラ…
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