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提督はBarにいる。
オトコ持ちのから騒ぎ!?・その5
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に、他の参加メンバーの返事はない。予想以上のイチャラブっぷりに、皆アテられてしまったのだ。

「な、何ていうか一番意外な姿だったわ……」

 ぜぇはぁと粗く息を吐きながら、ヨロヨロとしているのは足柄だ。

「流石に私達もそこまでは出来ません……/////」

「す、凄い破壊力だったデース……////」

 妙高と金剛はそれぞれ真っ赤になりながらパタパタと手で顔を扇いでいる。

「……てかさ、提督の訓練ってそんなにキツいの?」

 鈴谷が食い付いた所は違ったらしい。その話題が出た途端、鈴谷以外の4人のハイライトが一気に消える。

「あぁそっか、すずやんは最初のメンバーに居なかったから知らないはずデスね……」

「あれはキツかった、という言葉では表せない位キツかったわね」

「頼めば一週間の短期コースで鍛えて貰えるんじゃない?」

「後悔しても責任は取れませんがね……」

 4人が4人、それぞれに思い出したくないような雰囲気を漂わせて口々にそう語る。

「なんか……ゴメン、マジごめん」

 鈴谷はその言葉を絞り出すのが精一杯だった。

「っていうかさ、提督と金剛さんの夫婦生活の方が鈴谷は気になるんだけど!?」 

 暗くなった雰囲気を打ち消そうと、鈴谷が無理矢理話題を変えた。

「え!?私デースか!」

「そうそう、提督って四六時中忙しそうにしてるからイチャコラ出来る時間なんて無いんじゃないの?」

 足柄もいつもの調子を取り戻し、鈴谷に援護射撃をする。

「い、イチャコラって……/////」

「確かに、興味深いですね」

 妙高も眼鏡の奥の瞳をキラリと光らせる。

「お姉様、お覚悟を」

「霧島ァ!?そこはお姉ちゃんを助けてくれる場面じゃないデスか!?」

4人からの集中砲火に万事休すかと思われた時、

「うぉ〜い、金剛いるかー?」

「提督?何かご用ですか?」

「いや、実はよ……今日の打ち合わせで使う予定だったファイルどこにしまったかド忘れしちまってよ」

 面目ない、と襖の向こうで呟く提督。

「全く、仕方ないネー。ちょっと行ってくるからお菓子とお茶は好きに楽しんでて下サーイ!」

 そう言って金剛は迷惑そうに言いながらも、嬉しそうに提督の下へ向かう。

「全く、darlingは私が居ないとダメダメですネー?」

「あんだと!?お前にゃ言われたくねぇわ!」

 襖の向こうからはいつもの調子の夫婦喧嘩?が聞こえる。しかしそんな声を聞きながら、残された4人は苦笑いのような、ニヤニヤとした半笑いのような笑顔を浮かべている。

「あの二人には、あの位の距離感が居心地いいんだろうねーw」

「確かに、一目で解ったもんね」
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