オトコ持ちのから騒ぎ!?・その4
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ではまだ難しいと思います」
「そうだよね……君の身体は僕一人の物じゃない。人類を守る為の盾であり、矛なんだ。けれど、無理だけはせずにちゃんと僕の元に帰ってきてくれ」
そう言って和臣は妙高を抱き寄せ、その日何度目かの口付けを交わす。しかし妙高も離れたくないとでもいうかのように、舌を絡ませ、情熱的なキスを求めた。
互いが互いを求め合っている。言葉は無いが、本能がそれを察知する。
「……ベッドに行こうか」
「そうですね、お義母さまにリビングを掃除して頂くのは恥ずかしいですし」
2人は微笑み合うと、静かに2階へと上がり寝室へと入った。結局2人が眠りに就いたのは、夜も更けて明け方近くになってからだった。
「……うわぁ、ロマンチックだねぇ」
鈴谷は顔を紅潮させ、うっとりとしている。
「正にオトナの恋愛って感じでしょうか」
霧島も珍しく顔を赤らめて、ほわんとしている。
「……なんかズルいデス」
軽くジト目になりながら、怨嗟の声を呟いたのは金剛だ。年上の旦那、という同じような境遇でありながらこの夫婦のメロドラマ感は何なのだろう。自分と提督がイチャついても、こんなにしっとりとした感じにはなりそうもない……もっとラブコメっぽい感じになるだろう。断言できる。
「それはお姉様の性格と提督の性格が落ち着きを求めていないからでは?」
妹である霧島からの冷静且つ的確な指摘。何となく解ってはいたが、指摘されるとイラッとする事もある。
「じゃあ何デスか!?ワタシとdarlingは落ち着きが無いと言いたいんデスか霧島は!」
「いえ、別にそこまでは……」
「じゃあさぁ、新婚の霧島さん夫婦はどんな感じなの?」
静観していた足柄が、霧島へのキラーパスを放つ。
「確かに気になるかも!霧島さんのダンナ様って、青葉にパパラッチされたイケメンの憲兵さんでしょ?」
足柄に乗っかる形で鈴谷も霧島を責める。この流れで夫婦生活を語らない訳にはいかないだろう。
「わ、わかりました。お話しますね……」
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