オトコ持ちのから騒ぎ!?・その3
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ろうと、自分がいい匂いだと言われて嫌がる女性はあまり居ないだろう。それに、肌に触れる彼氏の鼻息や顔の感触が鈴谷を少しずつ刺激して、実を言うと先程からくすぐったい以外の感覚が沸き起こって来てしまっていた。……要するに『感じて』しまっていたのだ。
『もぉ……このままじゃあ鈴谷も変態さんになっちゃうじゃん/////』
なんて事を鈴谷は考えていたが、既に手遅れだと思います。
「んんっ!///」
僅かに湿ったざらりとした感触が、鈴谷のうなじから首筋に伝わる。恐らくは彼氏の舌だ。あろう事か、彼氏は鈴谷のうなじ周辺を、まるで棒付きキャンディでも舐めるかのようにペロリと一舐めしたのだ。瞬間、ゾクゾクと這い上がってきた静電気の様な痺れにも似た感覚。本格的な性感を感じて、鈴谷の変なスイッチが入る。
「あれ?すずやんマジで感じーーむぐっ!?」
舌を出したままだった彼氏の顔面を両手でガシッと掴み、その舌目掛けて唇を重ね、舌を絡める。所謂ディープキスをたっぷり20秒は交わした後、ハァハァと荒い息を吐きながら鈴谷は漸く唇を離した。
「もぅ、鈴谷本当はこんな変態さんじゃないんだからね……!?」
上気した肌に、うっすらと纏わりつく汗。そして艶っぽく潤んだ瞳。その上顔立ちの整った美少女と来れば、興奮しない男は限り無く少ないだろう。実際、鈴谷の彼氏も床に組み敷かれながらゴクリと生唾を飲んだ。
「で、俺にどうしろと?」
「鈴谷をこんなイケナイ娘にしたんだから、責任とってよね……♪」
そう言って小悪魔的に笑った鈴谷は、再び彼氏にむしゃぶりついた。
「ってな感じで盛り上がっちゃってぇ〜♪」
鈴谷は恥じらっているのか、頬を手で抑えてクネクネと悶えている。そして鈴谷以外の面子は皆一様に『うわぁ……』という顔でドン引きしている。耳年増だと専らの噂だった鈴谷だけに、もっと純愛チックなイチャラブが聞けるかと思ったらいきなり変態さんが降臨なされてボディブローを喰らった気分である。
「アタシの話はそろそろいいじゃん。鈴谷としては、最近出来たばかりのラブラブカップル足柄さんの話が聞きたいかなぁ〜?」
「うにゃっ!わ、私!?」
言いたくはないがナイスパスだ鈴谷、と金剛は心の中で思っていた。付き合い始めのまだ遠慮がちな関係ならば、そこまでヘビーな話はでないだろう。
「そうねぇ……私にも進展を教えてくれないし?」
と、妙高が冷たい眼差しで援護射撃。
「私のは鈴谷みたいなどエロな話はないわよ?」
「ちょっ、足柄さんひどっ!」
「まぁまぁ、そう言う青い話も良いじゃないですか」
むくれる鈴谷にすかさず霧島のフォローが入る。
「じゃ、じゃあ話すわよ?私の場合はねー
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