オトコ持ちのから騒ぎ!?・その2
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ターチを茶漉しでふるって入れて、また混ぜてくれ」
「りょ、了解だヨー」
あんこクリームが仕上がったらしい提督は、耐熱ガラス製の器を4つ用意し、そこにビスケットを2枚ずつ砕いて入れている。そこに先程のあんこクリームを4等分しつつ敷き詰めている。
「よし、チーズ生地を4等分にこいつに流し込んでくれ。その後は耐熱トレイなんかにお湯を張って、そこにこいつを置いて……と」
「後は170℃に余熱したオーブンで40〜50分、焼き色を見ながら焼き上げれば完成だ」
このお湯を張って焼き上げるやり方を『湯煎焼き』といい、焼き上げるタイプのプリンやスフレ等を作る時に用いられるやり方である。耐熱容器の深さの半分位に達する辺りまで水を入れてやる事で、オーブン内に水蒸気を発生させ、蒸し焼きにする事でしっとりとした仕上がりになる。……まぁ、最近のオーブンにはスチーム機能なる物が付いている物もあるので、湯煎焼きをしなくとも同様の焼き上がりにすることも出来る。
「さて、もう1つの洋菓子は……生チョコにするか」
「え、チョコレートと緑茶って合うんデスか?」
「これが意外とマッチするんだよなぁ。抹茶とか煎茶の爽やかな苦味とチョコレートのまろやかな甘さが互いを引き立てるんだ。実際、俺の知り合いのお茶の先生なんか、お茶請けにガトーショコラ出したりしてるしな」
《家でお手軽!材料3つで生チョコレート》
・製菓用チョコレート:200g
・生クリーム:100cc
・ココアパウダー:適量
「材料はこの3つだけだ。金剛はチョコレートを細かく刻んでくれ。俺はその間に生クリームを温める」
そう言いながら提督は鍋に生クリームを入れ、焦がさないようにかき混ぜながら温めていく。
「沸騰寸前……鍋の縁に泡がフツフツと沸いてくる位まで生クリームを温めたら、刻んだチョコレートを入れて溶かしながら練る」
しっかりとチョコレートが溶けてトロトロの状態になったら、ラップを敷き詰めたバットにチョコレートを入れて、表面をゴムべら等で均して一晩冷やす。翌日ラップごと取り出して適当な大きさに切り、ココアパウダーを全面にまぶしたら完成だ。
「ん〜♪どれも緑茶に合いますネ!」
「だろ?作り方は覚えたんだ、明日のお茶会の分は自力で作るんだな」
「うん、ありがとねdarling!」
感謝の意味も込めて頬にキスをすると、不意打ちだったからか提督の顔が僅かに紅潮していた。
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