暁 〜小説投稿サイト〜
提督はBarにいる。
オトコ持ちのから騒ぎ!?・その1
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
スにゃバニラエッセンスとかの香料が入ってる。和菓子の素朴で豊かな香りが邪魔されちまう」

 金剛が粉をふるっている間に、提督が卵と砂糖をハンドミキサーで混ぜ合わせて泡立てている。白っぽくなってきた所で回転を弱め、キメ細やかな泡にしていく。

「この卵液に、みりん、はちみつ、醤油、牛乳の順で材料を入れていく。新たな材料を入れる度に、低速で混ぜるのを忘れずにな」

「何でみりんとかお醤油とか、料理に入れる物を入れてるの?」

「みりんは和食でも甘味を付けるのに使うし、何より生地を焼いた時にいい色に焼き上がる。醤油は隠し味だが、塩気を入れる事で甘味をくどくなく、且つ際立たせる為だ」

 成る程、と金剛は納得していた。以前鳳翔が北方任務帰りのメンバーに甘酒を振る舞う為の支度を手伝った時に、塩をほんの少し入れていたのを思い出したのだ。『こうすると更に甘く感じるんですよ』と言っていたっけ。

「卵液が出来たら金剛がふるっておいた粉を卵液に加えて、練らないようにサックリと混ぜる。出来たらラップをかけて、30分冷蔵庫で寝かせる」

        〜30分後〜

「生地の準備が出来たらホットプレートを加熱して、サラダ油を引く。温度はホットケーキを焼くのと同じ温度でいい」

 フライパンで焼くなら中火と弱火の中間位でな、と提督がフォローを入れる。

「余分なサラダ油を拭き取り、お玉で生地をホットプレートに流していくぞ。今回の分量だと5つ分……10枚分になるように分けてくれ」

「了解デース!……ひっくり返すタイミングはどうするの?」

「大体ホットケーキと一緒だな。表面に泡がフツフツと出てきたらひっくり返して焼く」

 形を丸く整え、しばらくすると表面にホットケーキを焼いている時と同じ様な泡が立ってきた。フライ返しを差し込み、手首のスナップを使ってクルリと返す。返した焼き目は店で売られているようなこんがりとした茶色で、とても美味しそうだ。

「後はホットケーキ同様、焼きすぎないように注意しながら焼いておく。……んで、焼き上がったらバットの上にラップを敷いておいて上からもラップをかけて挟んで、乾かないようにして冷ます」

「後はあんこを挟んだら完成だネ!……ヘイdarling、次は何を作るの?」

「次は……わらび餅を作るぞ」
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ