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提督はBarにいる。
オトコ持ちのから騒ぎ!?・その1
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rlingに教わりながら作ったんデスけどね〜……』

 と、心の中で呟いている主催者を含め。




        〜お茶会の前日〜

「は?簡単に出来る和菓子を教えろって?」

「いきなりのお願いなのはわかってるネ……でも、明日のティータイムには和菓子を出したいノ!」

 お願い!と両手を合わせて頭を下げる金剛に、不満げな様子の提督。時刻は夕暮れ、いつも通りなら執務を切り上げて店の開店準備に入る時間だ。しかし今日は金剛の急遽の願いで準備が出来ていない。

 提督は面倒臭そうに頭をボリボリと掻くと、スマホを取り出してどこかに電話を始める。

「早霜か?おぅ、俺だ。すまんが今晩は臨時休業だ……たまには姉ちゃん達と遊んでこい。あぁ、また明日な」

 電話を終えた提督は、チェーンの付いたプレートを金剛に差し出した。そこには『臨時休業』と書かれている。

「とっととドアにぶら下げて来い、飲兵衛の連中が来ちまうだろうが」

「うん!」

 何だかんだとぞんざいに扱っているように見えて、提督も惚れた女にゃ弱いのである。金剛がドアにプレートを掛けている間に、執務室の内装を料理教室モードに変形させる。

白い軍服を脱ぎ、ラフなTシャツと短パン、それに前掛け姿になれば、提督の準備は完了だ。金剛も自らが作る為にエプロンを持ってきていた。

「さてやるか。メニューとしては『緑茶に合う菓子』……で良いんだよな?」

「That's right!それに簡単だったらもっと嬉しいネ」

 ふむ、と提督はしばし思案に入る。金剛の言う緑茶とは恐らくは煎茶の事だろう。旨味が強く、渋味も程よく感じられる旨いお茶だ。それに合わせるならあまり味の濃い菓子は茶の良さを殺してしまう。とは言えお菓子の出る場所は女子会らしい、煎餅等ではなく、甘くて柔らかく食べやすい物が良いだろう。

「よし、和菓子を2種類と洋菓子を2種類作るぞ」

「え、洋菓子ってケーキとか?でも緑茶には合わないんじゃ……」

「まぁまぁ、出来たら試食させてやっからよ」

 提督の言葉に半信半疑ながらも、金剛は教わりつつお菓子作りをスタートさせた。

《意外と簡単!手作りどら焼》※分量5個分くらい

・薄力粉:50g

・ベーキングパウダー

・卵:1個

・砂糖:30g

・みりん:小さじ1

・はちみつ:小さじ1

・醤油:小さじ1/2以下

・牛乳:25ml

・あんこ(つぶあんでもこしあんでも):100〜150

「さて、作っていくぞ。まずはどら焼からだが……薄力粉とベーキングパウダーを混ぜてふるいにかける」

「OK……ホットケーキミックスじゃダメなの?」

「ダメだな。大概のホットケーキミック
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