提督と艦娘達の夏休み〜浜遊び編・4〜
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その際、カチャリと鍵をかける音がした……全く、余計な気遣いしやがって。
「榛名、そろそろ泣き止め」
「む、無理ですぅ……」
ひっく、えっくとしゃくり上げる榛名の顔を持ち上げ、唇を重ねる。驚きの表情が目に見えるが、お構い無しにキスを続行。たっぷり30秒はくっついた後で、榛名の唇を解放してやる。
「落ち着いたか?」
顔を真っ赤にしながらコクコクと頷く榛名。そのサラサラの髪を撫でてやりながら、謝罪の言葉を紡ぐ。
「悪かったな、榛名。お前が奥手なのを良いことに、あんまり構ってやってなかったからな……寂しかったんだよな、ごめんな?」
「いえ……榛名が他の皆さんのように積極的になれないのがいけないので…」
それは勘弁してくれ、と心の中で切に願う。大体、ウチの嫁艦連中はアピールが積極的に過ぎるのだ。正妻の胡散臭い英語を使う奴とか、肉食から肉食系にクラスチェンジした赤いのとか、クールビューティ装ってる青いのとか、ケッコン前から迫ってきてた銀髪の空母とか。榛名の爪の垢でも煎じて飲ませたら恥じらいを持ってくれるだろうか?なんてアホな事を考えつつ。
「そんな事はねぇさ。その辺も上手く調整してやるのが俺の仕事だってのに、これじゃあ職務怠慢だな」
そう言いながら榛名の羽織っていた白いパーカーのジッパーを下ろす。中から露になったのは、ダズル迷彩を意識したのか、白黒の縞模様のビキニだった。
「どう、でしょうか……?」
「とても綺麗だよ、榛名。白い肌に縞模様がよく映えてる」
榛名の肌から感じる体温が上がって来ているのを感じる。榛名も『その気』らしい。据え膳食わねば男の恥、とはよく言った物だ。明石が気を遣ってお膳立てしてくれたのだ、今はこの状況を楽しませてもらおう。
「俺も火が点いちまった、後戻りは出来んぞ?」
「はい、榛名は大丈夫です……♪」
後はまぁ、解るよな?燃え上がっちまったワケよ、一晩中。どっかのパパラッチやら同人作家が決定的瞬間を逃した!と大騒ぎしてたのは、また別の話。
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