提督と艦娘達の夏休み〜浜遊び編・1〜
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数ミリずれただけでポロリしそうな際どさである。
「へっへっへ〜、どうどう?ムラッときちゃった?ねぇねぇ」
ニヤニヤと笑う鈴谷の顔は、からかうようなエロ親父のそれだ。
「あのなぁ……彼氏持ちにいちいちムラッと来てたら俺は最低野郎じゃねぇか」
俺だって恋人がいる奴に手を出さない位の分別はある。大体毎度毎度の事だが、彼氏持ちのクセに俺を誘惑して何がしたいんだ鈴谷の奴は。
「む〜、そういう態度だからからかいたくなるんだってばぁ!」
「はいはい、可愛いよ鈴谷。他の連中も殆どが水着だな」
見ればビキニやワンピースタイプが多いが、スク水……は潜水艦の連中か。それに競泳用の水着を着てる奴もいる。中でも蒼龍が競泳水着を着ている姿は圧巻で、どこがとは言わんが前と後ろがパッツンパッツンで、ちょくちょく指でポジションを直している手つきが妙にエロかった。他にもデカいのやら形が良いのやら小さくてもすべすべな奴もいたりと、選り取りみどりだった。桃源郷かここは。
「さぁさぁ、darlingも着替えるネー!」
アイアンクローのダメージから漸く復帰したらしい金剛に背中を押されつつ、妖精さんが突貫工事で建てたらしいロッカールームに押し込まれる。
「んな事言ったって俺は水着なんて持ってきてねぇぞ?」
「No problem!ワタシが準備しといたヨー!」
嫌な予感しかしないんだが。ずらりと並んだロッカーを見ると『テートク用』と書かれたロッカーがある。開けてみると、中には
・黒のTシャツ(龍のプリント付き)
・青のパーカー
・ビーチサンダル
・ブーメランパンツ
が入っていた。
「なんでだよ!」
思わず突っ込みを入れてしまった。なんなんだよ、なんでブーメランパンツだよ。罰ゲームか何かかコレ!?何が悲しくて四十過ぎのオッサンがブーメランパンツはかにゃならんのじゃ。……ん?よく見ると奥の方にビニール袋がある。中身を見るとメモと一緒に波のプリントが入ったトランクスタイプの水着が入っていた。メモには、
『金剛さんが選んでいた水着があんまりだったので、コッソリ入れておきました 鳳翔』
ナイスだ鳳翔。そうじゃなければ俺はこのままロッカールームに籠城する所だった。そそくさと着替えて外に出ると、期待の眼差しで待っていた金剛が、俺の海パンを見てあからさまに落ち込んでいた。
「あぁ……折角ワタシが選んだのにぃ!」
「あんな恥ずかしいの履けるかバカ野郎!」
そう言って突っ込み代わりの飛び蹴りをかますと、吹っ飛んでいく金剛。まぁ、下は砂浜だし大きい怪我はしないだろう。最近自重しねぇからな、アイツ。さっきのアイアンクローと合わせていい薬だろう。どうせ期待されてるんだろう
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