提督と艦娘達の夏休み〜浜遊び編・1〜
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
さてさて、夏休みも4日目。折角の機会だからと俺は金剛に半ば引きずられる様にして近くの浜辺まで遊びに来ていた。
ちなみにこのブルネイに限らず、海水浴場やビーチというのは軒並み使用不可能になっている。まぁ、深海棲艦が襲ってくるかも知れない海辺で遊ぼう、なんて奴は余程の馬鹿か胆が座りすぎている奴だけだと思うが。一応ウチの連中が警戒しているので使える事は使えるのだが、それでも近寄る人間はほぼいない。さながらプライベートビーチ状態だ。
「おい金剛、2〜3質問があるんだが?」
「Oh,私の今日の水着の色デスか−?」
「聞いてねぇよ、そんなもん。まず1つ目、ウチの連中何人来てるんだ?」
「エ〜ト……ほぼ全員ネ」
金剛の言う通り、砂浜の賑わい方を見ていればウチの鎮守府に所属する艦娘の殆どが集結しているのが解る。
「じゃあ2つ目、鎮守府の警備体制はどうなってる?」
「そっちもぬかりないネー。明石と夕張が作った警備システムがネズミ一匹逃がさないヨ!」
内容を聞くのが恐ろしくなるから、中身は聞かないでおこう。どうせろくでもねぇ。
「じゃあ最後の質問……なんで海の家ができ上がってんだ、あぁ!?」
俺の指差した先には、木造の情緒溢れる海の家が2軒建設されていた。その内1軒の看板には『海の家 間宮』と書かれており、もう1軒の看板には『Bar Admiral出張所』と書かれている。
「しかも何で勝手にウチの店が出張する事になってんだコラァ!」
俺は絶叫しながら金剛の頭にアイアンクローを決め、ギリギリと締め上げる。
「ヘ、ヘイdarling!?頭の中から変な音がしてるヨー!ミシミシって……潰れる!潰れちゃうネー!」
ギャアギャア喚く金剛を無視し、更に締め上げる。最近嫁さんだからと甘くなってたからな、少しこの辺でシメておいた方がいいだろう。そもそも、俺に無断でこんな事をしている時点でアウトだろう。
「これに懲りたら俺に無断でこんな事はしない事だな」
「イ……イエッサー…」
失神寸前で金剛を解放してやり、フンと鼻を鳴らす。金剛は荒く息を吐きながら涙目のまま蹲っている。
「提督〜、待ってたよ〜♪」
声のした方に目を向けると、真新しい水着を着た鈴谷達が手を振っている。そういえば、新しい水着買いに行ってきたって言ってたっけな。鈴谷は白のビキニにエメラルドグリーンのパレオ、熊野と最上はそれぞれピンクと水色のビキニで、胸元のボリュームに自信がない為なのか、ティアードフリルと呼ばれる何段ものヒラヒラを付けてボリュームを出している。四姉妹の中で一番際どいのは三隈で、制服の上着に近い色の水着……というか紐と見紛うばかりの水着を着けている。一応大事な局部は隠れているが、
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ