ガンダムW
1560話
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W世界の人間を相手にどうにかされるとは思ってないが。
俺の問い掛けに一瞬だけ笑みを浮かべた凛だったが、すぐに頷いて口を開く。
「ええ、問題ないわ。それよりノベンタ元帥達が待ってるわ。こっちで何が起きたのかは、歩きながら説明するから」
それだけを言うと、凛はこっちを待たずに歩き始める。
俺と綾子もそんな凛の後を追う。
「それで、OZが何か仕掛けてきたって話だったが?」
「ええ。連合軍がOZを怪しんでいたのは、当然向こうも分かっていたんでしょうね」
「だろうな」
OZは基本的に優秀な奴が多い。
勿論中には色々と問題行動の多い奴――アレックスやミュラー等――もいるが、それでも優秀な人材なのは間違いない。
そんなOZが、ここ最近の連合軍の動きを感じていない筈はなかった。
「で、もしかしたらこの基地をガンダムに襲わせる計画が失敗する可能性も考えていたんでしょうね。念の為にって事で、武装した兵士を30人くらい用意してあったのよ」
「つまり、いざという時はガンダムじゃなくて自分達でノベンタ達を暗殺するつもりだったのか?」
「恐らくはそうなんでしょうね」
「で、それを行う前に凛に見つかった、と。……不幸だな」
「ちょっと、それどういう意味よ。綾子と生身で戦わなくても良かったんだから、不幸とは言わないんじゃない?」
「ちょっと待て。何でそこであたしが出る?」
俺と凛の会話を聞いていた綾子が、心の底から不満そうに口を挟む。
……正直、魔力で身体強化をした凛と、半サーヴァントの綾子。どっちもどっちって気がするんだけどな。
「綾子の馬鹿力で殴られれば、骨折程度で済んだら御の字でしょ?」
あっさりと告げた凛に、綾子が言い返そうとするも……
「とにかく、OZの兵士が何人か妙な動きをしていたから、その後を追ったのよ」
凛はそんな綾子の話を無視するかのように、OZの件を話し出す。
実際時間がないんだし、今はそれが正解なんだが。
綾子もそれを理解しているのか、不満そうにしながらも凛の話を邪魔する事はない。
「で、その人達が向かったのが、OZの格納庫。そこに停まっている飛行機から銃を持った人達が30人くらい出て来て、ノベンタ元帥達がいる会議場を襲うって話をしてたから……」
「そこで一気に仕留めたと?」
当然そうだろうと思って口に出した言葉だったが、凛は首を横に振ってそれを否定する。
「いいえ。だって、その時点ではまだOZの兵士達が本当にノベンタ元帥達を襲おうとしているという証拠はなかったもの」
「いや、だってノベンタ元帥達を襲うって言ってたんじゃないのか?」
綾子の言葉に、俺も同意するように頷く。
だが、そんな俺達に向かって凛はどこか呆れたような溜
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