ガンダムW
1560話
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れば特に問題はないのだが、戦闘中とかに念話を使うのは難しい。
……ホワイトスターに戻る事が出来たら、一度異世界間でも念話が通じるかどうかの実験をしてみたいな。
「にしても、OZがそんな真似をするとはな」
OZ……より正確には、トレーズらしくない行動だ。
トレーズ風に言えば、これはエレガントな行為だとは思えない。
だとすれば、これは例によって例の如く、レディ・アンの暴走か?
まぁ、俺がオペレーション・デイブレイクについて知っているというのを考えれば、それに対して何らかの手を打ってくるのは当然だろうが。
「……アクセル。悪い知らせだ」
真剣な表情を浮かべた綾子が、周囲に聞こえないようにして俺の近くへと近づいてくる。
そして耳元で囁く。
「現在世界各地にある連合軍の基地が、OZとの戦闘に入っているらしい」
「だろうな」
オペレーション・デイブレイクを途中で中止するかもという期待は、微かにだがあった。
だが、総会でこのような邪魔をしてしまった以上、OZにとっても後には退けないだろう。
いや、トレーズが全てを決める事が出来ていれば話は別だったかもしれないが、結局トレーズはOZの……ロームフェラ財団が有する一部門の長にすぎない。
であれば、ロームフェラ財団の上層部が決めた件には抗う事は出来ないだろう。
勿論本気であれば、トレーズのカリスマでロームフェラ財団を乗っ取る事は出来る筈だ。
現に原作では最終的にはロームフェラ財団を支配しているのだから。
だが、トレーズは自らの美意識によってそれを行わない。
そうである以上、オペレーション・デイブレイクが実行されるのは当然だった。
「行くぞ。ノベンタ達に会って、これからどう動くか聞く必要がある」
その言葉には、綾子も異論はなかったのだろう。
小さく頷き、俺と綾子は整備員に少し出ると言ってから格納庫を出ていく。
本来なら俺のような立場の者が自分から動くというのは色々と問題がある。
特に今はオペレーション・デイブレイクが行われており、地球各地でOZとの戦闘が起きているのだから。
本来なら、命令が下されるのを待っているのが当然なのだ。
だが……今の連合軍の状況を考えると、とてもではないがそんな事をしているような余裕は存在しない。
自分から動き、情報を得て、行動に移す必要があるのだ。
そして俺と綾子は、総会が行われていた建物の中へと入っていく。
「遅かったわね。もう少し早く来てもいいんじゃない?」
そんな俺達を待っていたかのように、凛が姿を現す。
「無事だな?」
そう尋ねるも、凛に怪我らしい怪我がないのは俺の目から見てもすぐに分かった。
まぁ、MSが相手ならともかく、凛がこの
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