強き竜
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ので思わず目が飛び出そうになる。
「俺は大丈夫。サクラは?」
「私も大丈夫であります!!」
傷はあるけど重症になり得るものは一つもない。どれも大きなダメージとは言いがたいものばかりだ。
「ウェンディさんはあばらがヤバイかもですけど」
「ウソッ!?」
ただ、彼女が支えている少女はまずい状況であることを伝えると、少女はすぐに彼女を下ろし治癒の魔法をかけ始めます。
「もしかしてあのデカイの・・・お前らでやっつけたのか?」
そんな中シリル先輩は白目を向いて倒れている大男を見てそう問いかけてきます。
「いえ!!ウェンディさんがやっつけちゃいました!!」
「ウェンディが!?」
私は一切攻撃を当てることができず、守ってばかりだった。もし一人だったら、間違いなく今ここに立っていないと思います。
「そっか。頑張ったんだ、ウェンディ」
一人で戦いきった少女の眠っている顔を見て頬を緩ませる少女。彼女は治癒を終えると、少女を背負い立ち上がります。
「シェリアとシャルルは?」
「別の悪いやつと戦闘中です!!」
近くに他の仲間がいなかったことで質問をしてきたので、とりあえず私がわかる範囲で回答します。
「まだいるのか。セシリーは帰ってきた?」
「いえ!!見てないです!!」
彼女と共に行動していたセシリーさんはこちらに向かっていたはずらしいんだけど、私たちは見ていない。もしかしたらシェリアさんたちと合流してるのかな?それだといいんだけどなぁ。
「仕方ない。そいつは縛ってその辺に捨てておこう。後で評議院を呼べばいいし」
「了解であります!!」
意識が戻った時に仕返しされないようにとイネスを縛り上げ、その辺に転がしておく。その後私たちは、気を失っているウェンディさんを一度村の人たちに預けようと彼らのもとに向かうことにしました。
「てか木がところどころ焼けてたんだけど・・・」
「あいつらが燃やしたであります!!」
その途中、彼女が帰ってくる道でイネスたちが放った火によって燃えた場所がいくつかあったらしい。運よくシリル先輩が消化してくれたらしいけど、火事になってること忘れてた・・・バトルに夢中すぎたのかな?
シェリアside
「ありがとうセシリー。あたしもシャルルももう大丈夫」
「わかった〜」
翼を出して敵を振り回しながら時間を稼いでくれていた女の子にお礼を言い、あたしたちの元へと戻ってきてもらう。体内に入り込んだ毒は自己回復で治したし、シャルルの傷もばっちり平気。あとは・・・
「あいつを倒すだけだね」
「うん」
セシリーにさんざん振り回されて額に汗を浮かべて
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