提督と艦娘達の夏休み〜夏のTKG祭り・1〜
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
夏休み3日目・早朝ーー…
休みの時にこそ、趣味に没頭したい。惰眠を貪るのもいいが、限りある貴重な休日だからこそ有意義に過ごしたい。そこで俺は予てより要望のあった『蕎麦の新メニュー開発』にチャレンジしてみようと支度をしていた。そこに響く、控え目なノックの音。こんな早くに執務室に訪問者?それも夏休み期間中に。
「誰だ!?」
少し警戒して威圧するように叫ぶ。
「アタシだよぉ、提督ぅ」
ふらふらと部屋の中に入ってきたのは、今にも死にそうな顔をした秋雲だった。成る程、有明のイベントに出す原稿書いてやがったな。
「ふへえぇ〜……流石に今回は死ぬかと思ったわ」
そう言いながらカウンターに突っ伏す秋雲。どうやら修羅場を抜けて原稿は落とさずに済んだらしい。
「今回は何徹だ?」
弱々しく指で3と示し、崩れ落ちる秋雲。恐らく栄養ドリンクやら何やらで意識と身体を繋ぎ止めていたのだろう。精魂尽き果てた、という感じだ。
「仕方ねぇなぁ。簡単な物しか作れんが、朝飯奢ってやるよ」
「マジ!?提督太っ腹ぁ!」
復活早いなオイ。まぁいい、
「何かリクエストは?」
「TKG!一種類じゃなくて、何種類か食べたいな。それと味噌汁!」
TKG……あぁ、卵かけご飯か。
「了解、んじゃ一杯ずつの盛りを少なくして出してやるよ」
さて、何にするかな。作り置きのアサリの味噌汁をよそってやりながら、どんな卵かけご飯にするか、俺は思案を巡らせる。
じゃあまずは醤油をかけずに、具材で卵に味を付ける感じの卵かけご飯で。
《かいわれ昆布TKG》
・胡麻昆布(市販のでOK):適量
・かいわれ大根:適量
・卵:1個
市販の胡麻の入った昆布の佃煮に、食感でかいわれ大根をプラス。かいわれ大根は意外と水気があるから少な目にして和える。ご飯に卵を割って載せ、そこにかいわれと合わせた昆布を載せて混ぜる。
「お〜、昆布の塩気とかいわれがシャキシャキで良いねぇ」
「だろ?シンプルだけど美味いんだよ」
胡麻昆布はクリームチーズと青じそを合わせてTKGにしても美味いぞ。
《カルボナーラ風TKG》
・ベーコン(厚切りでも薄切りでも):適量
・黒胡椒:少々
・粉チーズ:少々
・卵:1個
お次はちょっと豪勢に。ベーコンを細切りにして、フライパンでカリカリになるまで焼いて、黒胡椒をガリガリと。
ご飯に卵を先に落として混ぜておき、カリカリベーコンと粉チーズを上からかける。
「うんまっ!イタリアンのリゾットみたい!」
「ベーコンの塩気で十分だが、お好みで醤油垂らしても美味いぞ」
《ネギノリTK
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ