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提督はBarにいる。
提督と艦娘達の夏休み〜縁日デートは危険な香り編・1〜
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 と口々に言いながら抱き付かれた。腰の辺りに当たる6つの柔らかな感触が俺の不安も和らげてくれるようだ。……だが、この3人は要注意だな。今後も。





 しかし、改めて4人の浴衣姿を観察すると、それぞれの性格によく似合っている。

白露……白地に向日葵の染め抜き

時雨……黒地に赤い椿

村雨……薄い紺に朱牡丹

夕立……白とグレーのチェックに金魚



「……うん、皆よく似合ってるな」

「「「「ホントに!?」」」」

 そう褒めてやるとさして興味の無さそうだった白露も嬉しそうだ。やはりそういう所は女の子してるんだな。……え、俺の服装?俺は浴衣じゃなくて甚平だが。

提督……上下黒地に龍の染め抜き、丸レンズのサングラス、雪駄

「ちょっと、厳つい……よね?」

白露がそう言って口火を切ると、

「う〜ん、知り合いじゃなかったら近寄りたくないかな?」

村雨に追撃され、

「迫力が3割増、って感じだよ」

時雨に瀕死に追い込まれ、

「う〜ん、ヤクザさんっぽい?」

夕立にトドメを刺された。そこまでボロクソに言わなくてもいいと思うんだが……orz

「まぁまぁ、気を取り直して縁日を楽しも?提督」

ムニュッという嬉しい感触が左腕に。

「僕たちも楽しみにしてたんだ、ちゃんとエスコートしてね?提督」

今度は時雨が右腕に。こちらも柔らかい。

「夕立も抱き付くっぽい〜♪」

 夕立は背後からムギュッときた。白露はその状況を冷めた目で見ている。

「はいはい、さっさと行くよー」

 サバサバした感じの白露を先頭に、遠目から見ると騎馬戦の騎馬に見えなくもない奇妙な姿で俺達5人は縁日の喧騒の中へと歩を進めた。

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