提督と艦娘達の夏休み〜縁日デートは危険な香り編・1〜
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
と口々に言いながら抱き付かれた。腰の辺りに当たる6つの柔らかな感触が俺の不安も和らげてくれるようだ。……だが、この3人は要注意だな。今後も。
しかし、改めて4人の浴衣姿を観察すると、それぞれの性格によく似合っている。
白露……白地に向日葵の染め抜き
時雨……黒地に赤い椿
村雨……薄い紺に朱牡丹
夕立……白とグレーのチェックに金魚
「……うん、皆よく似合ってるな」
「「「「ホントに!?」」」」
そう褒めてやるとさして興味の無さそうだった白露も嬉しそうだ。やはりそういう所は女の子してるんだな。……え、俺の服装?俺は浴衣じゃなくて甚平だが。
提督……上下黒地に龍の染め抜き、丸レンズのサングラス、雪駄
「ちょっと、厳つい……よね?」
白露がそう言って口火を切ると、
「う〜ん、知り合いじゃなかったら近寄りたくないかな?」
村雨に追撃され、
「迫力が3割増、って感じだよ」
時雨に瀕死に追い込まれ、
「う〜ん、ヤクザさんっぽい?」
夕立にトドメを刺された。そこまでボロクソに言わなくてもいいと思うんだが……orz
「まぁまぁ、気を取り直して縁日を楽しも?提督」
ムニュッという嬉しい感触が左腕に。
「僕たちも楽しみにしてたんだ、ちゃんとエスコートしてね?提督」
今度は時雨が右腕に。こちらも柔らかい。
「夕立も抱き付くっぽい〜♪」
夕立は背後からムギュッときた。白露はその状況を冷めた目で見ている。
「はいはい、さっさと行くよー」
サバサバした感じの白露を先頭に、遠目から見ると騎馬戦の騎馬に見えなくもない奇妙な姿で俺達5人は縁日の喧騒の中へと歩を進めた。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ