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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
贖罪-エクスピエイション-part3/地下に眠る少女
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に誘拐された際に彼が変身したとき、メンヌヴィルが差し向けてきたビーストヒューマンに足止めを食らって変身した時の、さらには変身を解除した時の光景を見ていなかったためだ。
彼女は警戒心が強く、少しでも怪しい真似をしたらきっと目を光らせる。あまり怪しまれるのも考え物と思い、シュウは思いついたことを明かした。
「そのことを含めて、今後のことについて、平賀たちと話をしようと思っていた。だが平賀たちはいないみたいだな」
「ああ、彼らなら今、女王陛下の任務を承って、ラ・ロシェールの方に向かっているはずだ。戻るにはしばし時間がかかるだろう」
「そうか…」
ラ・ロシェールならシュウも忘れないまま記憶に残している。ゼロがラフレイアを炎の蹴りで倒したために壊滅的被害を受けた街だ。ここからその町までは時間がかかりすぎる。エボルトラスターもブラストショットもない以上、サイトたちの救援はできそうにない。
「平賀がないとわかったそのあと、本来ならすぐにここを出るはずだった。大事なものをあの男に没収されて、出るに出られない」
「大事なもの?」
「装備品だ。俺が戦うための」
コルベールが、彼の装備品を取り上げた。アニエスはそれを聞いて目を細めた。そのような物取りのような行為をあの男がしたというのか?
「お前が何か問題でも起こしたのか?」
「違う。すぐになさなければならないことがある。そのためにもあの装備が必要なんだ。だが、彼はそれを返してくれようとしない。
どうも俺が無理をしているように見えたらしくて、無理やり取り上げたそうだ」
「……」
コルベールめ、そのようないらぬおせっかいを彼に押し付けているのか。コルベールに対して、さらに不快な感情を抱いた。一方でシュウを見て、彼に対して奇妙な親近感を覚えた。よくわからないが、彼からも自分と同じ何かを感じ取れた。
「そういうあなたは、ここで何をしようとしていたんだ?」
そう思っていると、アニエスからシュウから問いかけられた。
「…地下の秘密公文書館の入口を探している。本当は、既に明かされている入口があったのだが…」
アニエスはそこから、地下公文書館への入口が特殊な魔法で施錠されている事、それを解除してもらおうとしたが、オスマンから彼女の身の安全を理由に下されなかったこと、だからこうして別の入口を見つけようと、地下室を訪れていたという。
最も、確実にそういったものはないと考えるべきだろう。だが、魔法学院というものは意外と秘密が多く、どうしてもそう言った可能性を模索したくなるところがあった。
「藁にもすがる思い…だな」
「…全くだ。自分でも呆れるが、藁にも縋る思いが過ぎたな」
シュウからの一言に、アニエスも自嘲気味に呟く。ふと、彼女は彼の傍らに、先ほどシュウが見つけ出した棺桶のような箱を見つける。
「ところで
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