暁 〜小説投稿サイト〜
提督はBarにいる。
提督と艦娘達の夏休み〜BBQ大会編・5〜
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
若干膝が震えてんぞ。大丈夫か?

「darlingばっかり美味しそうな物食べてズルいデス!」

「あ?寝坊した奴が悪いだろうが。武蔵と長門を見ろ、あいつらは早く起きてきて食ってるぞ?」

 呼ばれたか?とイカ焼きをくわえたまま長門と武蔵がこちらに顔を覗かせてくる。

「あっちの体力バカ2人と一緒にしないで下サーイ!私、とってもデリケートなんですよ!?」

 いやいや、鎮守府最高練度が何をほざくか。というか、仲間を貶すような発言はどうかと思うが。

「ならこっちきて焼きそば食えよ。俺は冷やしといたスイカ食うから」

 実は山雲農園で採れたスイカを、海水に浸けて冷やしておいたのだ。スイカ、と聞いて目の色が変わったのが6人。

「スイカと聞いて!」ガシッ

「スイカは譲れません。赤城さんでも」ガシッ

「早くください!」ガシッ

「スッイッカ!スッイッカ!」ガシッ

「わ、私も……」チョン

「私も〜♪」ガシッ

1・2・5航戦の嫁艦達である。わかった、やるから俺の腕を離してくれ。丸々としたスイカを8等分にして、一切れずつを手渡してやる。波止場に腰かけて7人でかぶりつく。尻が日に焼けたコンクリで熱いが、よく冷えたスイカは喉の渇きも癒してくれるので尚美味い。真っ赤な身の中には甘いジュースと水分がたっぷり詰まっている。正に夏の味、って感じだ。

「「「「「「頂きまーす!」」」」」」

シャクシャクシャクシャクシャクシャクシャクシャク×6

 無言でむしゃぶりついてるよ。よっぽど空腹で喉渇いてたんだな。……まぁ、あの『パーティ』の後で部屋にすし詰め状態で炎天下の中で気絶してた(又は寝てた)んだ、当然っちゃ当然か。

「種無しのスイカがあればいいんですが。……あぁ、提督は種無しでは困りますよ?」

 どさくさ紛れに何言ってやがるんだ加賀。こいついよいよ遠慮が無くなって来たな……。

「スイカも提督も、種ありが良いんじゃないですか加賀さん」プップップップップッ

 そう言いながら口から種を連射しているのは蒼龍。やめろよはしたない。

「種をほじくるのもスイカの楽しみですよ、加賀さん。提督の種は搾り取る物ですけど」

 ……お前もか、赤城(泣)

「なんか甘味が足りないなぁ…」

「私ももう少し甘い方が……」

「あ、じゃあ私塩取ってくるね!」トテテテ

 あっちの端の方の飛龍・翔鶴・瑞鶴の平和な事。こっちの三人は肉食系過ぎる。

「いい加減にしなさい、蒼龍。他の娘が真似したらどうするの」

 種の連射を性懲りもなく続けている蒼龍を咎める加賀。しかし蒼龍は止める気配がない。

「タネマシンガン!」プップップップップップップッ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ