提督と艦娘達の夏休み〜BBQ大会編・3〜
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らす。蒸し上がったら急いで皮を剥き、髭を切り落として保存するのはラップでくるむ。そのまま食べるなら茹でもろこしに使ったのと同じ濃度の塩水を塗るなり、そのままかぶりつくなりしよう。
「お、美味そうじゃないか。私にも1本くれ」
蒸し上がりを確認する為に1本味見していると、我慢できなくなったのか武蔵が寄ってきた。
「しょうがねぇなぁ……ホレ」
熱々のもろこしを投げてやると、お手玉しながらアチチチ……と言いつつも、両手で持ってかぶりついた。途端に弾けるジュースと旨味。武蔵も驚いたのか目を見張っている。
「おぉ……!蒸した方が茹でるより甘いじゃないか、これは新発見だ」
夢中になってシャクシャクと食べ進める武蔵の顔は、戦っている時の鬼神もかくやという鬼気迫る表情ではなく、あどけない女性のそれだ。そのギャップに少しどきりとしてしまう。
「ん?……提督よ、顔に粒が付いているぞ」
「あ?どこだよ、恥ずかしい……」
「どれ動くな、今取ってやる」
そう武蔵が言った瞬間、近付いてきたのは武蔵の手ではなく、顔。おいまさかーー
チュッ。唇が頬に吸い付いた。硬直する俺(と呆然とする周囲)に構わず、武蔵はチュウチュウと吸い上げている。数秒後、
「ぷはぁ。……よし、取れたぞ」
「よし、じゃねぇよ!何をこっ恥ずかしい事してんだお前は!」
「あっはっは!今更そのくらいの事で照れるような間柄じゃ無いだろうに。それとも何か?私に惚れ直したか?ん〜?」
そりゃあカッコカリとはいえケッコンしてる身だ、チュー位では何とも思わんが。
「それでも時と場所を弁えろ、馬鹿野郎」
「嫁さんの真似のつもりか?似てないぞ」
嘘偽らざる本心だよこの野郎!周囲の視線が痛々しいんだよ!特にお前の姉とその隣のビッグセブン(笑)からの!
さて、気を(ムリヤリ)取り直して調理に戻る。お次は大和の食べたがっていた焼きもろこしだ。だが、普通の焼きもろこしじゃあつまらんからちょっと変わった焼きもろこしを2種類。
《片手で食べやすく!ガリバタ醤油の焼きもろこし》
・とうもろこし:食べたいだけ
・バター:1本に付き10g
・醤油:1本に付き大さじ1〜1.5
・おろしにんにく:1本に付き小さじ1
この場ではさっきの蒸したもろこし(味付け前)を使用。家でやる時には皮を1枚と髭を残して水に濡らし、ラップにくるんでレンジで3分くらい加熱が手軽だぞ。
火を通して柔らかくなったもろこしを、3cm幅に輪切りにしていく。こうすればバーベキューの時なんかでも片手で食べやすくなるからな。鉄板(家庭ではフライパン)に本数に合わせたバターを溶かし、輪切りにしたもろこしを焼いて
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