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提督はBarにいる。
提督と艦娘達の夏休み〜BBQ大会編・1〜
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「ツレないじゃあないか、提督よ」

 背後から聞き覚えのある声が聞こえたので振り返ると、案の定昨日の晩によく見た顔が並んでいた。







「中々面白そうな事をやっているじゃないか、提督よ」

 と語るのは武蔵。昨夜人から5回も搾り取ったお陰か、肌艶がいい。

「このキュウリの瑞々しさ……味噌が欲しくなるな!」

 こっちは長門。こっちは3回と武蔵よりは少ないが、人の左腕を枕にしていてくれたお陰で、起きた時に腕が痺れてたぞチクショウ。

「こっちは……まぁ、とうもろこし!みっちり詰まっている感じがするわ」

 そう言ってポンポンととうもろこしの房を叩いているのは大和。昨夜の『パーティ』には錬度の関係で参加できていないが、その錬度は98。間もなくケッコンカッコカリの予定であり、嫁艦連合の仲間入りは確実だ、とは妹の談。

「早速茹でて食べよう」

武蔵がこう言うと、

「え?焼きもろこしでしょう?」

( ゜Д゜)ハァ?という顔をしながらそう言ったのは大和。

「いやいや、バターコーンだろう常識的に考えて」

お前達は何を言ってるんだ、という顔をしてそう宣ったのは長門。3人が3人拘りの食べ方があり、それを譲るつもりは無いようだ。

「何を言ってるんだ2人共、バターやら醤油なんて使ったら味が変わってしまうじゃないか!使っても精々が塩、素材本来の甘味や旨味を楽しむのが正道だろう!」バン!

「何言ってるのよ武蔵!敢えて焼いて醤油を塗って、更に焼いて焦がして香ばしくするのがいいんじゃない!」バン!

「何を言うか!バターとコーンのコンビネーションは無敵なんだぞ!?それこそ私と駆逐艦のように……」

「「はぁ?(威圧)」」

 はぁ、こいつらは。調理の準備も整っていない状況でどうやって食うかなんて話をしやがって。

「オイてめぇ等」

「「「何だ!?」」」

「俺が怒る前に……やめた方がいいと思うが?」ゴゴゴゴゴ……

 そう言いながら俺は右手に握っていたジャガイモを握り潰してみせた。勿体無く思えるが、モグラか何かにかじられて腐りかけの奴だったから、勘弁してもらおう。途端に青くなる3人。

「「「すいませんでしたああぁぁぁ!」」」

 美しい土 下 座である。ったく、折角の夏休みだってのにイライラさせんなっての。さて、こんな茶番劇をやってる間に頼んでおいたお使い組が続々と戻ってきているな。そろそろ支度を始めようか。





「それで提督さん、どんなメニューを作るんです?」

 調理補助に入ってくれた間宮にそう尋ねられた。

「そうだなぁ……定番のバーベキュー料理は一通り作るとして、折角の山雲農園の新鮮野菜があるからな。
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