心ばかりの豆腐尽くし・4
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を加えてよく練る。納豆は細かい方が粘りも出るし混ざりやすいから、ミンチに混ぜる前に更に叩いて細かくしても良いかもな。後は適量を豆腐に挟むだけ。もしもタネが残ったら、団子状にして揚げておくと、鍋物に入れたり餡掛けにして弁当に入れたりと結構重宝する。
お次は挽き肉ダネ。牛豚合挽き肉にみじん切りにした玉ねぎとマヨネーズ、片栗粉、醤油、酒を加えてよく混ぜる。なんだかハンバーグっぽいがマヨネーズと片栗粉、それに玉ねぎが生なのがコイツのポイントさ。生の玉ねぎだと加熱した時に肉汁の量がUPしてジューシーになるし、マヨネーズも肉汁UPと程よい酸味と塩気のW効果。そしてつなぎの片栗粉が余分な肉汁の流出を留め、衣はサクッと中はジューシーな仕上がりにしてくれる。これはハンバーグやメンチカツにも応用が利くぞ。入れすぎると大惨事だから注意してな。これも練り上がったら豆腐に挟んで完成。余ったらメンチカツにでもすればいいんじゃねぇかな?
「そういや聞かないで作ってたが、アイオワは納豆大丈夫か?」
「えぇ、大好きよ。美味しいじゃないナットウ!」
あらま、意外だこと。海外組は大概納豆初チャレンジの時には大惨事だったんだが。……まぁ殆どの奴が後に酒の力で克服した、ってのが何ともウチの鎮守府らしいが。
具材を挟んだ豆腐が準備できたら、小麦粉と溶き卵、少量の水と塩コショウを合わせてバッター液を作る。律儀に小麦粉→卵→パン粉と付けても良いんだが、こっちの方が楽だしな。バッター液に潜らせて、パン粉をしっかりと付ける。後は180℃に熱した油に入れて揚げるだけだ。普通のカツと違って揚げている物の関係上、揚げ始めに触りすぎるとバラける可能性が高い。最初は触らず、衣が固まってきてから引っくり返したりするように。具材も火の通りやすい物ばかりだから、衣がきつね色になったら油から上げて、盛り付けたら完成だ。
「さぁ、『提督特製豆腐カツ』だ。色んな物が挟んであるから、一口味見をしてからソースやらなんやらかける事をオススメするぜ」
「豆腐のカツレツなんて初めて!どれにしようか……なっ!」
アイオワはフォークで狙いをすまし、1つのカツに勢いよく突き刺した。あ〜ん……と口を開けてガブリ。唇から離すと、中身のチーズがムニューっと伸びる。
「お、紫蘇チーズか。ならオススメはタルタルソースだな」
カツにタルタルソース!?と最初は戸惑うがこれは豆腐のカツだ。淡泊な豆腐はタルタルソースにも合う。
「チーズとタルタルソースがdeliciousデース!」
口の端にタルタルソースを付けながら、金剛も口一杯に頬張っている。はしたないぞ、我が嫁よ。そんな事をしている間にアイオワは次のカツに挑んでいる。
「ん〜酸っぱい!でもウメボシって美味しいわ」
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