縁起物で福を呼べ!・2
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んのぶりっ娘はキツいわぁw』とか言われちゃって、そこでプッツン来ちゃって」
しれっとしながらとんでもない事言ってません?この人。その後の惨劇が容易に想像できるんですけど。
「それでお店で大暴れ。その場にいた男性陣には『女性をオバさん呼ばわりはイケナイ』という事を、しっかりと身体で学んで貰ったわ」
「目付きが怖えぇよ、お前。あんまり街で問題起こすなよ?漸く艦娘の待遇がマシになりそうだって時に……」
「は〜い。でもなぁ、あれっきり合コン呼ばれなくなっちゃったのよねぇ〜……」
そりゃそうだろ、という突っ込みはどうにか喉の奥に押し返してやった。毎回大暴れされるかもしれない危険人物を、好き好んで合コンに呼ぶ奴はいまい。
「なら、恋愛の方法を変えりゃあ良いだろ?今の時代、男を探すアテなんて幾らでもあるだろうし」
「そうは言ってもねぇ……。ねぇ、早霜はどう思う?」
「私……ですか?」
グラス磨きをしていた早霜の手がピタリと止まる。
「そうそう。お姉ちゃんの夕雲なんか、結構経験豊富そうじゃない?そう言う話を聞いてたら、お姉さんにアドバイスしてほしいな〜、なんてね♪」
確かに、夕雲の言動からはそう言う経験の豊富さが聞いて取れなくもない。まぁ、今の時代耳年増になりやすい環境だから、似非の可能性も捨てきれんが。
「そうですね……職場恋愛、なんていかがでしょう?」
思わず調理しながらチビチビ飲っていたバーボンを吹き出しそうになった。いきなり何を言い出しやがるんだコイツは。
「足柄さんをよく理解してくれる、という条件で鑑みた場合、鎮守府に勤めている誰か……例えば、整備員の方なんて足柄さんの性格などをしっかりと理解してくれると思いますが?」
確かにウチの鎮守府にゃ、人手不足解消の為に他の男性職員もいたりはするが。……一瞬俺の名前が出てくるんじゃないかとヒヤヒヤしたのは内緒だ。
「ふぅん、職場恋愛ねぇ……そこには提督も含まれてるワケ?」
ほら来た、何となく予想はしてたが。
「当然、店長も異性ですから含まれるとは思いますが……競争率が高過ぎて正直オススメ出来ませんよ?」
「え、そんなに提督って人気なの?」
「えぇまぁ。私もそれなりに噂話は聞きますし、青葉さんから聞き出したりしましたから……」
そう言いながら早霜の耳が真っ赤に染まっていく。……オイまさか、その狙っている中の一人にお前も入ってるのか?早霜よ。
「ほっほ〜ぅ?憎いねぇ提督、こんなに可愛い艦娘達をたぶらかして、男冥利に尽きるねぇ全く」
今度はオッサン臭くなってきてるぞ足柄。完全に酔いすぎだ。
「いい加減にしろ、足柄。今日はもう次の料理でオーダーストップだ」
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