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あたしの耳に手をやるもん!
おばあちゃんの口の動きでわかるもん!」
おばあさん:「おや、、やっぱり”血”かね〜」
女の子:「ねぇお兄ちゃん」
ヒロシ:「ん?」
女の子:「、、もしかして
あたしのママを探してくれるの?」
ヒロシ:「え?」
女の子:「あたしのママ、お家にいないの。
、、、たまにお電話してくれるんだけど、
いつもお仕事で忙しいって言って、
帰ってきてくれないの、、」
ヒロシは知った。
おばあさんの意思を継いだ
ジュンサーが、事件を解決する為
家族から離れ、娘が母であるそのジュンサーの
帰りを待っている事に。
女の子:「あたし、、いつも寂しい、、」
うつむく女の子に、ヒロシは
しゃがんでそっと頭を撫でた。
ヒロシ:「、、、大丈夫だよっ」
女の子:「?」
ヒロシ:「、、、君のママは、必ず帰ってくる。
今はお仕事で忙しいかも知れないけど、
そのお仕事も、あと少しで終わる。
、、お兄ちゃん達が手伝いに行くからさっ」
女の子:「ほんと!?」
ヒロシ:「本当だよっ(笑顔)
、、、君、名前は?」
女の子:「あたし、アキっていうの!」
ヒロシ:「アキちゃんか、、。
よし、アキちゃんのママは、
必ずお兄ちゃん達が連れて帰る!
そうしたら、今度はアキちゃんと
ママとおばあちゃんの3人で、
この図書館に来て、本をいっぱい
読んでもらえばいいさ!」
アキちゃん:「うん!約束だよ!?」
ヒロシ:「うん(笑顔)
、、では、おばあさん。
俺はこの辺で失礼します。貴重なお話と
情報、ありがとうございましたっ」
おばあさん:「いいえ〜。
お兄さんも気をつけて下さいね。それとこれ」
ヒロシ:「?」
おばあさんは
ヒロシに一冊の古びた本を渡した。
ヒロシ:「、、、これは?」
おばあさん:「私の故郷で昔から
受け継がれてきた、古代書です。
お役に立つか分かりませんが、
お持ちになさって下さい」
ヒロシ:「、、おばあさん、、、」
おばあさん:「では、娘の事を
よろしくお願いします、、。そして、
この世界の事も、、。」
ヒロシ:「、、はい!」
ヒロシはその後、おばあさんと女の子を
外まで送り届け、図書館を後にした。
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