第八十三話 新世界に漂うラグナロクの気配
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をしつつ奥へと進む。
そして巨大な扉をくぐった先にオーディンは居た。
右眼が無いようでその部分には眼帯を付けており、逆に左眼は黄金色に輝いている。
顔の下部には白く長い髭を蓄えているものの、皺が一つもなく若々しい雰囲気を感じ取れる。
つばの広い帽子を被っており、体が黒いローブで覆い、右手には非常に長い杖を持っている。
オーディンの周りには二羽のカラス、二匹の狼、そして六本足の馬がいた。
二羽のガラスの名はフギンとムニン、二匹の狼の名はゲリとフレキ、そして愛馬であるスレイプニル、どれも聞いた事のある名前で、特にスレイプニルは有名どころだ。
オーディン「よく来てくれた。 妖精の騎士達よ。 まずは少しばかり強引な手を用いて招いたことを詫びよう。 この度、貴公等を招いたのは一つの感謝と二つの警告をするためだ。」
アーサー「感謝に、警告?」
オーディン「まずは霜の巨人族からノルン三姉妹と彼女らの湖を守り、霜の巨人族の侵攻を阻止したことを感謝する。」
アリス「あれはアルヴヘイム崩壊の危険性があって、」
オーディン「霜の巨人族の狙いは黄金林檎。 あれを取られては我らアース神族の存続にも影響した。 目的は違えど我らアース神族は貴公等に助けられたのだ。」
ユージオ「そういうことなら。」
オーディン「そして、警告だが、まず、黒騎士と騎士王、無知故の過ちとは言え、黄金林檎の近くまで近付いた事。 無視できるものでは無かった為、この場で警告する。」
アーサー「いや、もうホントに二度とやらないんで。」
オーディン「なら良いが。 そして二つ目の警告は『ラグナロク』についてだ。 アレは必ず起こる。 地下にいるロキ一族、霜の巨人族、炎の巨人族、死者の魂は我等の持てる勢力とほぼ同等の勢力を持つ。 我等アース神族は奴等と相討ちでも構わない。 だが、その場合、倒せなかった勢力、残った勢力を倒すための力が居る。」
シンタロー「つまり俺達とアンタ達で『ラグナロク』の戦いの同盟を組む、と?」
オーディン「簡潔に言えばその通りだ。 出来ることなら他の妖精達とも手を組みたい。」
アーサー「分かった。 こっちからも何か手を打つ。」
オーディン「そうしてくれると幸いだ。 ではまた会おう。」
そう言うとオーディンは消え去った。
「出口までご案内します。 こちらへどうぞ。」
それと同時にワルキューレが現れ、俺達を案内する。
シンタロー「まさかラグナロクについて話すとは。」
アーサー「こうなると、そう簡単に避けて通れる物ではなさそうだな。」
ランスロット「オーディンの口調からしてプレイヤー全員参加型の大型イベントの可能性が高い。」
キリト「となると、早い内から戦力をかき集めないと
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