第八十三話 新世界に漂うラグナロクの気配
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ろ情報管理のデスクワークばかりだったからね。 仮想世界とは言えど、体を動かしたくなって。」
キリト「じゃあ、一緒に動くか? 久し振りで勘が鈍ってるかもしれないし。」
キバオウ「じゃ、お言葉に甘えさせて貰いますわ。」
そして、キバオウ、ディアベル、俺、アスナの五人で城壁の扉に向かっていく。
すると扉の所で一人の男性、と言ってもトールとくらいのサイズの人が立っていた。
キリト「こいつは、門番のヘイムダルか。」
ヘイムダル、北欧神話の光の神の一人でその目は昼夜問わず、百マイル先を見渡すことができ、僅かな音も聞き分け、さらに未来予知も出来たと言う。
ラグナロクの時にはロキと戦い、相討ちになって死ぬ。
そして、扉を通って奥に進んでいく。
しばらくは雲の中を進んでいるような感じだったが、突如雲が晴れ、見えてきたのは、
アスナ「わぁ〜、凄い景色。」
谷の間にある巨大な街だ。
ユイ「手前の巨大な街がアースガルズの主要都市ユーダリル、奥に見える小高い丘がイザヴェルです。 街の彼方此方に見える大きな建物は神々が住む神殿と思われます。」
キリト「ってことは街の周りにある森の木は全てイチイの樹か。」
アスナ「キリト君、NPCが妖精じゃなくて人間だよ。」
キリト「本当だ。」
よく見ると、見える範囲だけでも人間のNPCがかなり居る。
キリト「さて、そこの記者二人、街に行くか? それとも丘に行く?」
ディアベル「取り敢えずは街かな。 街にある施設の情報も欲しいし。」
そして五人で街に降りていく。
そこまでは良かった。
あぁ。 実に適切な判断だった。
「では、皆様ここで暫くお待ちください。」
キリト「何で、何で俺達がヴァルハラに来なくちゃいけないんだ!?」
アーサー「諦めろ、キリト。 主神オーディン直轄のワルキューレ部隊に囲まれたんだ。 逃げる事はおろか、戦えば最悪の場合、神々と敵対関係になる可能性だって有ったんだ。 仕方が無い。 あぁ。 仕方が無いんだ。」
半ば自分に言い聞かせるように言うアーサー。
何故か『円卓の騎士団』全員集合である。
理由は十数分前に遡る。
街に降りた俺達五人はあちこちを回り、武器屋や宿屋等の施設を見ていた。
と、その時。
アスナ「キリト君。」
キリト「あぁ。 分かってる。」
キバオウ「ん? どないしたん?」
キリト「囲まれた。」
ディアベル「っ!? 囲まれたって、プレイヤー?」
アスナ「いえ、NPCの様です。 けど、ただのNPCではありません。」
キリト「来るぞ。」
俺がそう言うと同時に俺
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ