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提督はBarにいる。
冷めても美味しいお弁当講座・メインのおかず編
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・酒:大さじ1

・みりん:大さじ1

・醤油:大さじ1

・砂糖:大さじ2/3

・胡椒:少々

「早速1つ目のポイントだ。鶏肉に下味を付けるんだが、鶏肉は切らずにそのまま下味を付ける」

「え、食べやすい大きさにカットしないんですか?そっちの方が下味もしっかりと付くと思うんですけど……」

「それがパサつく原因なんだなぁ、実は」

 確かにカットしてやれば火の通りも早いし下味も付きやすい。しかし断面が多い分水分が抜けやすく、パサパサになりやすい。

「な、なるほど〜…でもそれじゃあ火が通らないんじゃ?」

「焦るな焦るな。この後がポイントその2だ」

 下味を付けて5分程置いておいたモモ肉を、下味を付けた皿にラップをかけてレンジで2分チン。こうする事で鶏肉の中まで火が入り、調理時間の短縮に。更に蒸し焼き状態になるため中に水分が閉じ込められて冷めてもジューシーに仕上がる。

「そして焼く前に片栗粉を付ける。これはタレの絡みをよくする為のモンだから、全体に軽く付けばOKだ」

 余分な粉を落としたら、フライパンに軽く油を引いて焼く。火を通す必要はないから、30秒〜1分程焼き目がついたら、合わせておいた照り焼きのタレを絡めて煮詰めれば完成だ。

「しっかりメモしたか?」

「は、はい!」

「照り焼きのタレは好みの味付けに変えればいい。あくまでこれは俺好みの味付けだからな」

 さて、お次は弁当の定番・鶏そぼろを教えるとするか。上手く作らないとギトギトになっちまう鶏そぼろ、実は簡単な一手間でパラパラの美味しいそぼろになる。

《炒める前に〇〇〇!?パラパラ鶏そぼろ》

・鶏挽き肉:適量

・砂糖:適量

・醤油:適量

・みりん:適量

・おろし生姜:適量

「ず、随分と適当なレシピなんですね……」

「まぁな。味付けはその家の好みで合わせるしかねぇからよ。俺が教えるのは作る時のポイントだ」

 そぼろを炒める前の最重要ポイント、それは鶏挽き肉を『湯がく』事だ。鶏挽き肉を目の細かいザルに入れ、湯煎するように挽き肉をお湯に浸けてガシャガシャと洗うようにかき混ぜる。この時にしっかりとそぼろにする為にほぐしておくと後々楽だな。

「お、お湯で洗っちゃうんですか!?」

「洗うっつ〜よりも、余分な脂を落としてる、って方が正しいかな。こうしないと冷えて固まっちまうから」

 後は鶏挽き肉と好みの味付けの調味料を鍋に入れて、水分を飛ばしながら炒め煮にすれば完成だ。……あぁ、臭み消しの生姜も忘れずにな。

「はぁ〜、難しいんですねぇお弁当って」

「まぁ、普通に飯を作るよりも気を遣うべき所は多いだろうな」

「あ、でも美味しいですこれ!」


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