暁 〜小説投稿サイト〜
提督はBarにいる。
6月第3日曜日・10
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鎮守府所属の艦娘達が終結している。上座のつもりなのか、一番奥には金屏風が設置されている。壁や天井からも手作り感満載の折り紙などの細工が下がっており、綺麗に飾り付けられている。

「いったいこりゃあ……」

「今日は『父の日』ですよ、司令。」

「もしかして、本当に忘れてたんですか?」

「さぁさぁ、主役が中に入らないとパーティが始まりませんから」

霧島に背中を押され、戸惑いながらも奥へと進む。その間も割れんばかりの拍手に迎えられ、もみくちゃにされて進み難そうだ。漸く金屏風の前に辿り着くと、そこにはギャルソンのつもりか、男装の那智と矢矧が控えていた。

「さぁ司令、こちらに」

 那智に促されるまま座らされる提督を見届け、その場を離れようとすると、

「金剛さんの席も、こちらです」

 矢矧に引き留められて提督の隣に座らされた。金屏風の前に夫婦揃って着席。これではまるでーー…

「結婚披露宴じゃねぇか、これじゃあ」

 呆れたような提督の呟きが聞こえ、金剛は己の顔が赤くなったのを感じた。

「え〜それでは!主役がご到着されましたので、提督に日頃の感謝を伝える会を始めたいと思います!」

 司会進行役なのか、青葉の宣言でパーティが始まった。
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