6月第3日曜日・10
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
鎮守府所属の艦娘達が終結している。上座のつもりなのか、一番奥には金屏風が設置されている。壁や天井からも手作り感満載の折り紙などの細工が下がっており、綺麗に飾り付けられている。
「いったいこりゃあ……」
「今日は『父の日』ですよ、司令。」
「もしかして、本当に忘れてたんですか?」
「さぁさぁ、主役が中に入らないとパーティが始まりませんから」
霧島に背中を押され、戸惑いながらも奥へと進む。その間も割れんばかりの拍手に迎えられ、もみくちゃにされて進み難そうだ。漸く金屏風の前に辿り着くと、そこにはギャルソンのつもりか、男装の那智と矢矧が控えていた。
「さぁ司令、こちらに」
那智に促されるまま座らされる提督を見届け、その場を離れようとすると、
「金剛さんの席も、こちらです」
矢矧に引き留められて提督の隣に座らされた。金屏風の前に夫婦揃って着席。これではまるでーー…
「結婚披露宴じゃねぇか、これじゃあ」
呆れたような提督の呟きが聞こえ、金剛は己の顔が赤くなったのを感じた。
「え〜それでは!主役がご到着されましたので、提督に日頃の感謝を伝える会を始めたいと思います!」
司会進行役なのか、青葉の宣言でパーティが始まった。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ