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提督はBarにいる。
6月第3日曜日・9
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イオワ級戦艦の1番艦・アイオワが試験運用という形でウチに着任する」

「Really?(マジで?)」

思わず素で英語が出る金剛。

「あぁ、大マジだ。クルツの野郎が俺に押し付けやがった」

過去の大戦では敵国だった国の艦娘がやって来る……ドイツやイタリアの艦娘を受け入れるのとは訳が違う。どれだけの動揺が広がるかは未知数だ。この件は慎重に扱わなければいけないだろう。

「OK、それは後の問題デス。そして3つ目は?」

「あ〜……これはダメだ。本人に言うべき話だからな」

 そう言ってはぐらかす提督。その煮え切らない態度にムッとする。

「隠さずに教えるネー!」

「一応お前にも関わってくる話だが、まだダメだ」

「ケチー!」

むぅ、と膨れている所に、ドアがノックされた。

『提督?お休みになられましたか?』

「起きてるぞ。何か用か?」

「あぁ、よかった。ちょっと失礼しますね」

そう言って部屋に入ってきたのは大淀だった。

「なんだ、何か緊急か?」

「えぇまぁ。ある意味緊急です。実は明日、艦娘寮と本館の一斉設備点検をしたい、と妖精さん達から申し入れがありまして……」

これは金剛の策略だった。明日まで休暇を延長させて、その間にサプライズパーティのセッティングを済ませる。それまで金剛が提督をデートに誘い出し、鎮守府に戻らせないようにする。その為の口実だった。

「そこで、明日からの業務再開の予定を1日引き延ばして欲しいとの事です」

「ふむ……」

提督は腕組みをして暫く思案していたが、

「まぁこの建物も古いからな。解った、明日は点検の為に休業日とする」

 その場で書類にサインをし、認可の判を捺す。

「では提督、明日は奥様とデートでも楽しんで来てください♪それでは」

「大淀め、余計な事を……」

「まぁまぁ、明日は久しぶりのデートするデース!」

「じゃあ、今晩は無しか?」

提督が意地の悪い笑みをニヤリと浮かべた。

「うぅ〜…それはNO!絶対にNOなんだからね!」

 そう言って金剛は提督に飛び付いた。


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