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蒼き夢の果てに
第7章 聖戦
第158話 魔が……騒ぐ
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意味がない。そう言う事だね。
 なんと言うか、トホホな内容を口にするイザベラ。

 まるでヤラレル為だけに出て来たような連中。イザベラが用意したイベントに必要な引き立て役と言えばそれまでなのだが、それでもコイツの事を気の毒に思う必要もない。
 何故ならば、今回はガリアの情報収集能力が奴らの隠蔽能力よりも高かったから相手の動きを事前に察知出来ただけ。もし、ゲルマニアの航空戦力によりリュティスへの爆撃を成功されるような事と成っていたら、その被害はこれまでのハルケギニアが行って来た戦争の中でもトップクラスの被害と成っていた事が確実ですから。
 おそらく一時間にも満たない間に受ける被害が。

 状況はこの悪い魔法使いジャック・ピエール・シモン・ヴェルフォールに圧倒的に不利。味方はすべて捕まるか敗死状態。自分は敵地のど真ん中で包囲された状態。
 後はコイツを捕らえるシーンが今回のイベントの最後となるのでしょう。

 ならば。

「さて、ヴェルフォール卿。ここは潔く降伏して貰えると助かるのですが――」



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