追憶の未来 中編
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バトルは延長戦?というものに入り、ボロボロになっていた機体が他の人のパーツにより直された機体で戦っていた。》
《二機共大技を出して激突すると、巨大な光が放たれてTVが真っ白になった。》
【どうなったんだ!? 】
《テーブルから乗り出してどうなったかを確認しようとするも、TVのため、すぐにはわからなかった。
光が収まっていくと、そこにはほぼ大破していて七聖刀 北で左肩を貫かれているケルサスガンダムエクシードと、同じくほぼ大破しているが、グラディウスで胴体を貫かれているガンダムアルカナムが姿を現した。》
【…………………】
『全日本ガンプラバトル選手権中高部、決勝戦勝利チーム。優勝、天之川学園、チームトライホープ! 』
その映像のあと、更にもう一つの映像が流れた。それは、俺の母親が何かを言っていた記憶だ。
【最後に一つ。生きなさい………どんなに醜かろうと、どんなに絶望的状況でも…………生きなさい。これから苦しいことや辛いことがあっても、逃げずに………自分自身に負けないように、立ち向かい、なさい。……そして………今、まで…………ありが、とう……ね…………】
………………っ!そうか…………全部、思い出した…………。
吹き飛ばされながらも赤黒くなったアルケオニスガンダムを見ると、石破天驚拳の構えをしていた。
機体を回転させて体勢を立て直し、刀にエネルギーを込めると共に地面に着地する。
赤黒いアルケオニスガンダムから石破天驚拳が放たれたが、頭上を見上げる。そこにはプラフスキー粒子の光とは別の輝きが見え、アウローラガンダムとフリーダムガンダムの改造機が、モックの大群と戦っていた。
『終わりだ、レイ』
ユキヤの声が聞こえたが、次に視線を向けたのはガラス越しに見えるアマネ、セシリア、ヒメラギ、アキザワ、サクラ。その表情は、明らかに不安そうな顔をしていた。
「ありがとな…………皆」
目の前まで迫ってきた石破天驚拳に対し、大きく一歩踏み出して刀を振り上げる。石破天驚拳と衝突すると巨大な爆発が起き、舞い上がった煙によりアルケオニスガンダムの姿が見えなくなった。
『受けた…………? 』
避けようとせず、受けたことにユキヤは疑問に思う。避けられるタイミングでは無かったとはいえ、ダメージを回避しようと抗うことは出来たはず。
「お前の言っていたことも……………全部を思い出してようやく分かった。俺の事も…………そして、お前の事も」
煙の中から声がし、まだ無事であることを確認する。
「俺の根本的部分…………それは、サオトメ達。そして、ガンプラバトルだ。小さい頃に見たバトルをキッカケに、俺はガンプラバトルを始めた」
煙を払うため、刀を大きく振り回す。
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