追憶の未来 中編
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地面へと倒れると同時に、宙返りして立ち上がる。
「お前が…………あの日のっ───!!! 」
『そこまで思い出したんだ。そうだよ。僕があの日、皆を殺し回った犯人だ。もちろん、君の母親を殺したのもね』
「─────あああああああっ!!!! 」
刀にエネルギーを込めると刀身が赤黒く染まり、アルケオニスガンダムに接近する。全力で刀を振るったが、同じくエネルギーを込めた刀で防がれてしまう。
『許せない?憎い?殺したい?けど、力の無いレイには無理だね』
そのまま刀を振りきられ、後退りする。
『それに、僕はもう死んでいる。君の手によってね』
「 !? 」
俺の手で…………?
『頭部を殴られた時、かすかに残っていた意識でレイを殴った。けど、それを最後に僕は死んだ。脳にダメージを与えられ過ぎたんだ』
アルケオニスガンダムは歩み寄り、刀を降り下ろしてきた。それを刀で防ぐが、エネルギーを込められてない筈なのに、その一撃は重かった。
『そう、君のせいで死んだんだ。友人も、その家族も、先生も、全て。そして、レイの親も死んだんだ』
次々に振るわれていく刀を防ぐが、一撃一撃が重いため、後退りしながら受けていく。
『それなのに、君はノウノウと生きている。あの時、何もしてくれなかったくせにだ』
「ぐっ────! 」
あまりの重さに、膝をついて受ける。
「知らねぇよ!お前が殺したんだろうが!?人に罪を擦り付けてくんじゃねぇ!! 」
刀にエネルギーを込め、刀を上に弾く。
『そう…………そうやって見て見ぬふりをするんだ。あの時みたいに』
刀にエネルギーを込めたまま打ち合うと、また別の映像が流れてきた。
廊下の隅で、自身の周囲には数人の男子生徒がいた。男子生徒達は殴ったり蹴ったりし、こっちは無抵抗でそれをくらっていた。
視線の先にはこちらを見ていた生徒がいたが、ヒソヒソと話しながら見て見ぬふりをしていった。
この映像は………………?俺はイジメを受けていたのか?いや、違う。ユキヤがイジメを受けていたんだ!
「くそっ! 」
刀と刀が衝突し、甲高い音が鳴り響き、これで何度目か分からないつばぜり合いとなる。
「お前は!イジメを受けてたからって殺したのかよ!? 」
『それの何が悪い?君達のせいで、僕はどれだけ苦しんだか知らないくせに…………いいや、理解しようともしなかった。そんな奴等が、偉そうに言うな』
「それでも、殺すのは間違ってんだろ!? 」
『死んで当然の連中だろ。君もだけどね、レイ』
お互い距離を取り、刀を構えて対峙する。
『だから、最後の生き残りであるレイには、より辛い想いをしてもらう。そのためにも、こ
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