暁 〜小説投稿サイト〜
ガンダムビルドファイターズ 〜orbit〜
追憶の未来 中編
[3/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

地面へと倒れると同時に、宙返りして立ち上がる。

「お前が…………あの日のっ───!!! 」

『そこまで思い出したんだ。そうだよ。僕があの日、皆を殺し回った犯人だ。もちろん、君の母親を殺したのもね』

「─────あああああああっ!!!! 」

刀にエネルギーを込めると刀身が赤黒く染まり、アルケオニスガンダムに接近する。全力で刀を振るったが、同じくエネルギーを込めた刀で防がれてしまう。

『許せない?憎い?殺したい?けど、力の無いレイには無理だね』

そのまま刀を振りきられ、後退りする。

『それに、僕はもう死んでいる。君の手によってね』

「 !? 」

俺の手で…………?

『頭部を殴られた時、かすかに残っていた意識でレイを殴った。けど、それを最後に僕は死んだ。脳にダメージを与えられ過ぎたんだ』

アルケオニスガンダムは歩み寄り、刀を降り下ろしてきた。それを刀で防ぐが、エネルギーを込められてない筈なのに、その一撃は重かった。

『そう、君のせいで死んだんだ。友人も、その家族も、先生も、全て。そして、レイの親も死んだんだ』

次々に振るわれていく刀を防ぐが、一撃一撃が重いため、後退りしながら受けていく。

『それなのに、君はノウノウと生きている。あの時、何もしてくれなかったくせにだ』

「ぐっ────! 」

あまりの重さに、膝をついて受ける。

「知らねぇよ!お前が殺したんだろうが!?人に罪を擦り付けてくんじゃねぇ!! 」

刀にエネルギーを込め、刀を上に弾く。

『そう…………そうやって見て見ぬふりをするんだ。あの時みたいに』

刀にエネルギーを込めたまま打ち合うと、また別の映像が流れてきた。



廊下の隅で、自身の周囲には数人の男子生徒がいた。男子生徒達は殴ったり蹴ったりし、こっちは無抵抗でそれをくらっていた。
視線の先にはこちらを見ていた生徒がいたが、ヒソヒソと話しながら見て見ぬふりをしていった。



この映像は………………?俺はイジメを受けていたのか?いや、違う。ユキヤがイジメを受けていたんだ!

「くそっ! 」

刀と刀が衝突し、甲高い音が鳴り響き、これで何度目か分からないつばぜり合いとなる。

「お前は!イジメを受けてたからって殺したのかよ!? 」

『それの何が悪い?君達のせいで、僕はどれだけ苦しんだか知らないくせに…………いいや、理解しようともしなかった。そんな奴等が、偉そうに言うな』

「それでも、殺すのは間違ってんだろ!? 」

『死んで当然の連中だろ。君もだけどね、レイ』

お互い距離を取り、刀を構えて対峙する。

『だから、最後の生き残りであるレイには、より辛い想いをしてもらう。そのためにも、こ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ