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ガンダムビルドファイターズ 〜orbit〜
追憶の未来 前編
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像。男は顔が分からないほど腫れており、止めてくれと懇願しているが、それでも殴り続ける。次第に相手の意識は無くなっていったが、なお殴り続けていた。

だが、横から来た誰かに突き飛ばされ、男の上から吹き飛ばされる。その突き飛ばしてきた人物は、俺もよく知っている人物…………レイナだった。



「っ────!? 」

なんで、レイナが…………!?どういう状況になれば、レイナが出てくんだよ…………!?レイナと過ごして、こんな事になった記憶なんて────

「まさか、あの時の…………! 」

入学式の日、レイナが拉致されて助けに行った時、俺は途中で意識が無くなった。けど、目が覚めた時は全てが解決していた。だが、どうやって?
おそらく、コイツの人格が出てきて、男を痛め付けていたんだ。

「やり過ぎだろ…………」

『やり過ぎ?なにが? 』

「…………入学式の日に、レイナが拉致られた時のことだよ」

『ああ、あれね。結構楽しかったよ。けど、あの女が邪魔してきて、中途半端に終わっちゃったよ。もう少しやりたかったんだけどね』

「くそ野郎め…………! 」

刀を支えにして、立ち上がるながらそう吐き捨てる。

『ははっ。けど、成る程ね。レイの見ている映像は、忘れていた記憶か。どう?楽しい? 』

「楽しいわけねぇだろ…………」

『ああそれと、女が邪魔して腹が立ったから、少し痛めたね』

「っ────テメェェェェ!!! 」

刀とビームサーベルを構え、距離を詰めて攻撃する。だが、刀身が赤黒いエネルギーを纏い、軽々と受け止められてしまった。

「あああああああっ!! 」

刀から離し、二刀で攻撃し続けるも、刀とシールドで防がれていく。

『凄い単純さ。けど、そんなに打ち合って大丈夫かな? 』

ユキヤの言う通り、打ち合うたんびに頭に映像が流れてくる。今度は中学生くらいの男と女が、そしてその家族が、次々と倒れていった。

だが、それよりも怒りの方が上回り、さっきよりも気にすることなく攻撃し続けられた。しかし、次の映像により、攻撃の勢いが落ちていった。



母さんが、俺を覆うように床に倒れ、口に手を当てて喋れなくしてきた。背中からは血を大量に流し、何かを言っていたようだが、肝心の内容が聞き取れない。

【─────────】

《その言葉を最後に、手に籠められていた力が抜けていった。》



「う…………、ああああああああっ!!! 」





ーーー――





「カグラ君…………」

「レイ…………」

「大丈夫か……カグラの奴」

ここからでは一体何を話しているのかは分からないけど、明らかに動揺しているのは分かる。あの男が、
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