追憶の未来 前編
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
改をシールドからパージする。 そして刀を構え、ハイパーモードを発動してきた。
『少しはやるね』
「っ…………当たり前だ……! 」
『ははっ。相変わらず強気だ、ね! 』
一気に距離を詰め、刀で攻撃してきた。刀で攻防を数度繰り返し、互いに相手を押しきろうとつばぜり合いになる。
「つぅ…………!」
次から次へと頭に流れる映像により、頭痛が起き始める。その痛みか、もしくは流れる映像に、顔を歪ませる。
【非常に申し上げにくいことですが…………突発性拡張型心筋症と診断されました】
【………はっ? 】
【嘘、ですよね?そんな………? 】
【………………】
《医師は何も言わなかった。『ひとまず絶対安静です。薬は渡しておきますが……それでも一時的の処置にしかなりません』と言われた。
俺達は薬を受け取りそのまま家に帰って自室へと戻った。》
【………なんでだよ………なんでこんな…………】
《そのまま枕に顔を埋め、声にならない声で叫んだ。》
この映像…………俺の病気について診断された時のことか…………!
【レイもいつも休んでないでさ、せめてこれだけは参加した方がいいぜ】
《一人のクラスメートが黒板を指差して言った。黒板を見ると『親子活動!クラス対抗競技大会! 』と書かれていた。》
【いや俺は………】
《なんか言い訳して逃れようと考えてると、競技の中には『カルタ』や『じゃんけん』など、本当に競技なのかと疑いたくなる物が混じっていた。》
【俺は?なんだよ? 】
【俺はじゃんけんをやる! 】
【うっわ!なんでそんな一番不人気のところ行くかなお前は。お前運動とか勉強とか出来るんだから無難に体を動かす系にしとけよ】
【いいや!ならなおさら俺が出て、見事に勝利を掴んでこようじゃねえか! 】
【ちっ!せっかくの戦力がじゃんけんに行くとはな………】
《余程不服なのか、舌打ちしながら他のグループのところへと行った。》
【…………本当は───────がやりたいんだけどな………】
本当は…………なんだよ?俺は、いったい何をやりたかったんだ?
『力が入ってない、よ! 』
「がっ! 」
刀を押しきられ、転がるように地面に倒れる。
「はあ…………はあ…………っ」
『さっきから様子が変だね。あっ、もしかして前に言ってた映像が流れてるのかな? 』
「っ…………」
『図星か。苦しそうだし、よっぽど嫌なものでも見てるのかな? 』
ユキヤの言葉に俺は答えることが出来なかった。ユキヤが話している間に、また別の映像が流れてきたからだ。
男の上に乗り、顔を右拳で殴り続けている映
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ