第3話 〜闇夜の恐怖〜
[1/6]
[8]前話 前書き [1]次 最後
……【ホルンカ】の村の外れにある森……そこは一部のプレイヤーから[闇の森]と呼ばれている場所である。……当然、そう呼ばれるのは理由があるが、彼らはその全てを知るのはこれからである……
「……ここが例の森だな」
先頭を歩いていたハヤテはそう言うと、その森の入り口らしき場所で立ち止まった。
当然、ハヤテが足を止めると後ろにいる姉妹……ユウキとランも足を止めた。森の入り口は薄暗く、その中からはたまに何かのうめき声が聞こえる。その声は明らかに人が発するものではないと三人は理解した。……理解したせいか、ユウキは声が響くたびにランの背中へと隠れた。
「ちょっとユウキ、後ろから服を引っ張らないでよ!」
「だ、だってぇ……変な声が聞こえるんだよ?」
「変な声ねぇ……ユウキ、もしかして怖がって」
「こ、こここ怖くなんか無いよ!!怖いわけが無いよ!!!というか姉ちゃんはさっきから足が震えてるよ!姉ちゃんが怖がってるんでしょ!!」
「そ、そんな訳無いじゃない!これはあれよ!武者震いってやつよ!」
「嘘付いたって無駄だよ!ボク知ってるんだよ?姉ちゃんがこの間の金○ロー○シ○ーでやってた○イ○ハザードを見た後、怖くてトイレに行けなかったって!!」
「にゃっ!?そ、そういうユウキだって自分の誕生日会の時に出てきた院長先生のゾ○ビマスクを見た瞬間泣き出したそうじゃない!院長先生愚痴ってたわよ!!」
「ふにゃ!?そ、そんな訳無いじゃん!そんなのデタラメだよ!!!」
「そっちこそ!!!」
「「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ……」」
「……はぁ(先が思いやられる……)」
突然始まった姉妹の暴露大会のやり取りを見てハヤテはそう思った。
このやり取りを見て分かるように、この姉妹は○ンビが苦手……つまりホラーやドッキリ系が苦手である。もちろんハヤテはそんな事を知ったのはこの暴露大会(仮名)を聞いたからである。面倒な事がさらに面倒で面倒になった瞬間である。
「……なぁ、早く行かない」
「「ハヤテはちょっと黙ってて!前歩いて!!」」
「……はいはい分かりましたよ」
『面倒だ、不幸だ』そう思いながらハヤテは先頭を再び歩こうとした。
そして森の中へと足を踏み入れ様とした瞬間、その奥から再びうめき声が聞こえた。当然、姉妹はそれに反応した。その証拠に、先程まで行われていたやり取りが止まった。
「……声の主に出来るだけ遭遇したく無いなら小声で口数は減らした方が良いぞ」
「……う、うん」
「わ、分かりました……」
ハヤテの忠告に対して、姉妹は静かな声でそう言いながら頷いた。
了承の返事を貰ったハヤテは『これ
[8]前話 前書き [1]次 最後
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ