ニ話目という名の過去編(天龍)
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リとは簡潔にいえば、艦娘の練度の最大値を上げる物でも会ったのだが、その名のとおり愛を誓う物でもあるのだ。
その事を提督に伝えようと夜、誰もあまり動こうとしない時間帯に行動した。
その時廊下を歩いていると影でなにやら覗いている球磨達を見かけた。
天龍もこっそりと覗く。
しかし今の天龍には写ってしまってはいけないものが写ってしまったのだ。
それは
提督が木曾と廊下で思い切りキスをしているところだった。
正確にいえば木曾が提督に無理矢理キスをしているのだが天龍の中で何かが大きく崩れ去った。
次の日、天龍は人の気配のしない場所に提督を呼び寄せた。
「よう天龍、ここに呼んだのは手合わせか?」
「違う、今回お前を呼んだのは別のことだ。」
「それは?」
「・・・木曾とはどういう関係なんだ?」
「ヘアッ!?」
「昨日の夜廊下で見たんだ・・・提督と木曾をよう・・・どういうことなんだぁ・・・?!」
天龍は完全にブチ切れていた。そんな天龍を提督は必死に答えようとするがまさか観られていたとは思わず、混乱していた。
「えっとえっとえっとえっとそのなんと言うかそのあれだ、あれだよほらえーっと」
「さっさと答えろってんだこの野郎!!」
そう怒鳴りながら提督を殴った。
「ぐぼらっ!?て、天龍!どうしたんだ!?」
「どうしたもこうしたもねぇよ!俺は・・・俺はお前のことが好きだったのに・・・!」
「ゑ゛ゑ゛ぇ!?」
「それなのに・・・それなのにお前は・・アイツと・・!」
天龍は再び提督を殴ろうと近づいていく。
「天龍!おまっ今のお前怖いからやめてくれええぇ!」
すると天龍の足がピタリと止まった。
「提督、今なんつった?」
「いや今のお前怖いからやめろっつたんだ!」
「俺が・・・怖い・・・?」
「あぁ!マジで今のお前は怖いからやめろ!いいな!?頼む!」
最愛の人に怖いと言われた。
その事に天龍は・・・
「・・フフフ、フフフフフフ、あっはっはっはっはっはっはっはっあーっはっはっはっは!!!」
突如天龍は笑い出した。
「どうしたんだ!?天龍!?おい!?しっかりしろ!」
「俺のことが怖いんだろ!?その事で俺はすげぇ喜んでんだよ!!ずっと思い知らせてやりたかったんだ!!この感じをよお!!」
「お、落ち着け!!天龍!しっかりしろぉ!」
「覚悟しろよぉ、提督・・・しっかりとその恐怖を刻み込んでやるからなぁ!!」
「ちょっ天龍!!やめろおおおおおおおぉぉぉ!!!」
その後騒ぎを聞き付けた艦娘達が天龍の暴走を止めた。
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