ニ話目という名の過去編(天龍)
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いた。
「提督・・・、俺は・・怖いか・・・」
「えっ、あ、あぁ・・その・・・なんと言うか・・・その・・。」
「・・・怖いわけねーよな。ただでさえそれでバカにされてんだからなぁ・・・。」
天龍はさらに落ち込み目線をしたにやった。
すると提督はこんなことをいった。
「・・・確かに天龍は怖くない。」
「えっ」
「どっちかっと言われるとやっぱ天龍はかわいい感じがするな。」
「・・・」
「けど俺は今怖いことが一つだけある。」
「・・・なんだ?」
「それはね、天龍
お前がこのまま落ち込んで本当に何も出来なくなってしまうのが怖いんだ」
「・・・へ?」
「天龍、今すぐにとは言わない。それに時間なら沢山あるんだ。だから少しずつ仲良くなっていこうな。」
「提督・・・」
それから天龍は提督に心を開き、遂に引きこもりから卒業できたのだ。
その事に龍田や天龍を心配していた駆逐艦は泣くほど嬉しかったそうだ。
しばらくたって天龍と提督は二人で手合わせを始めていた。
提督は乗り気では無かったが、艦娘は艤装を外すと普通の人間と同じ力までしか出せなくなる。
それに引きこっていたせいか鈍ってしまった身体を取り戻したいという理由で提督に手伝いをしてもらっているのだ。
木曾?あれは既に病んでいたからノーカンで。
天龍は一方的に攻撃しているのに対し、提督はそれを防いだり避けたりしている。
提督は複数の憲兵を圧倒するほどの力を持っているため天龍の攻撃についていくことが出来たのだが、ヒートアップしすぎた天龍が提督の顔面に攻撃を当ててしまう。
当てた後に天龍は正気を取り戻し、提督に全力で謝った。
それに対し提督は笑って天龍をあっさりと許した。
むしろーーーーー
「天龍に殴られたおかげで昔の嫌な思い出が吹き飛んだよ。ありがとな、天龍。」
天龍はほめられた。
手合わせとは言え提督に攻撃を当ててしったのだ。
いくら艤装を外したとはいえど天龍は十分な力を持っている。
それにもかかわらず提督は怒るどころかお礼を言ったのだ。
そして提督は天龍にこう言った。
「もし嫌な事とかがあったら俺のところにくるんだ。俺がまた相手になってやるからな。」
それから天龍は提督に恋をするようになった。
提督と一緒になる時間が普段より長くなったのだ。
よく木曾となんやかんやでいがみうことがあったが、天龍は提督の好きな奴は自分なんだと一人で納得しているのだった。
そんなある日、天龍は思い切った行動に出た。
それは《ケッコンカッコカリ》が届いたら真っ先に自分にくれてほしいとのことだった。
ケッコンカッコカ
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