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奇妙な暗殺教室
交流の時間その2
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な事をしでかす時がある…それだけ怨みっていうのは恐ろしい物なんだ……それに怨む気持ちもわからなく無いしな



?理屈じゃあないんだ。たとえ命拾いしたとしても、負けた相手たちの恨みや復讐心は消えることがない。怨みっていうのはそういうものだ。?



「理想は、苦労する事なく戦わずして勝つことだ。武力行使は、あくまでも最後の選択肢だ。それ以外の解決方法があるのならそっちの方が良いだろ?」




事実の優れた人物は労する事なく勝利を得る。例を挙げるすれば、かつて三国志の英雄の一人に数えられる劉備玄徳に使えた軍師、諸葛亮孔明は僅か5千程の兵力で曹操の忠臣、夏侯惇率いる10万の軍勢を樹木が多い茂る森林に誘い込み奇襲と火攻めで10万の軍勢をたった一夜のうちにほぼ全滅させただけでなく大量の武器と食料を敵から分捕ったらしい。しかも、この戦いは諸葛亮孔明の初陣だった。初陣でこれ程の活躍をした諸葛亮孔明はやはり天下の奇才なのだろう。?



「俺は今できる最善を尽くし不利な条件を有利な条件に変え自分の武器にするぐらいの気概を持って俺は毎日を生きている。だから放課後あのターゲットにも教えを請うし…早起きして無駄な争いを避け祝福の一時に変える様に努力する。それが俺の行動理念であり全てだ。」




丈一郎が話を終える頃には先ほどまで茶々を入れていた中村を含めて3人の表情は真摯な顔つきに変わっていた。それだけ彼の話は3人の心を大きく響かせる物だったのだ。




「さて…俺の話はこれで終わりだが、こんなんで良いか?正直これ以上話せる事なんて無いんだが」




「う、うん……凄く為になったよ」



倉橋の額に汗が伝う。春先とはいえ朝はまだ肌寒い季節…それなのに額に汗が伝う理由は彼女自身分かっていない。唯一わかる事は目の前にいる青年は自分達がいま立っている場所とは比べ物にならないほど高い場所にいて、今の現代社会に存在する14歳の人間じゃあ見ることの出来ない『何か』を見据えている底の知れない人という事実だけであった。




「それじゃあ俺は今から寝てもたいして寝れないから教室に戻る。じゃあまた教室で」




そう言い3人に背を向け教室に向かおうと足を進めようとしたその時!



「待って!」



丈一郎を不意に矢田が呼び止める



「最後に聞かせてくれない?そこまでして東城君が叶えたい夢は何?」



矢田の言葉に丈一郎は足を止めた。そして振り返り矢田の目を見てこう言い放った。



「俺自身が心から幸せだといえる様な人生を生きる事……そして俺がある人から教わった『黄金の精神』という名の正義の輝きを次の世代を受け継いでもらうこと…それが俺の夢だ
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