6月第3日曜日・2
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
最終的には鎮守府の全ての艦娘が関わる事になった提督への感謝を示すパーティ。その料理は各姉妹艦からの立候補制で選抜メンバーによって作る事になり、お品書きの監修は間宮と金剛型の姉妹が、残りの調理に加わらないメンバーは買い出しや会場の飾り付けに回る事になった。提督のみをもてなす晩餐会形式でいいのでは?という案も上がったのだが、それは金剛が却下した。あの人は独りだけご馳走を味わう事を良しとしない、寧ろ所属艦娘全員に囲まれて祝われる事を望むだろう。という判断からだ。
さしあたって決めなくてはいけない事は決まったので、今日は一旦解散して後日、調理班から提出された料理を精査するという事になった。提督の出張は2泊3日の予定で、父の日の前夜に帰ってくる予定だ。それまでにお品書きをある程度確定させて、手直しすべき所はしなければならない。という事で、
『調理に立候補するsisterには試食品の提出もおねがいシマース!』との条件が追加された。これならば意見の擦り合わせも容易だろう、という榛名からの提案だ。
そして翌日の10時頃には、粗方の調理班からの品書き(仮)が提出された。
「どれどれ、どんなメニューが出されるんデスか〜?」
・暁型……レディに相応しい料理
・綾波型(第7駆逐隊)……至高の一品
・夕雲型選抜……戦艦のような凄い料理!
・白露型……話の弾むお菓子
・那珂ちゃんとお姉ちゃん's……那珂ちゃんすぺしゃる☆
・球磨型……■■■■■■■■■→鮭
・妙高型……気合いの入るツマミ
・利根型……筑摩が作るのじゃ!
・最上型……ゴージャスなご飯物
・軽空母選抜……洋酒向けパーティメニュー
・雲龍型……デザート類
・正規空母嫁艦's……メインディッシュ
・大和型……スープ
・海外艦ドイツ組with早霜……ドリンク類
・海外艦イタリア組……未定
・睦月型選抜……ケーキ的な何か
「オ、オゥ……」
金剛は正に絶句した、としか言いようがない。最早何を作るのか解らないのが半数とは、誰が考えようか。とりあえず、間宮さんと妹達を呼んで少しセッションしよう。そう考えて金剛は鎮守府内の内線電話の受話器を取った。
「ど、どう思いますか……?」
「これは……」
「なんともはや……」
「これは流石に大丈夫じゃないと思います……」
妹達は顔がひきつってしまっている。無理もない。最後の希望の間宮さんも、
「これは……試作品待ち、としか言えませんね…」
と、こちらも苦笑い。こうなれば最終手段だ。
「Hey、青葉=サン!」
金剛が指パッチンをすると、その音に反応したようにどこからともなく現れる青葉。
「
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ