ガンダムW
1557話
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状では、だが。
そんな中、俺と綾子はそれぞれトールギスとトーラスでこうしてガンダムを相手に時間を稼いでいる。
だとすれば、今の状況で動けるのは凛しかいない。
もしかしたら、OZが連合軍の上層部を捕らえて立て籠もっている? 一瞬そんな事を考えたが、会議の様子が少なからず伝わってきている以上、それはないだろう。
そもそも人質を取るなんて真似はトレーズ風に言えば、エレガントではない。
だとすれば、何故総会が止まってるんだ?
そんな疑問を抱きつつ、ヘビーアームズのビームガトリング砲を回避し……今までと同じであれば、そこにウイングガンダムがバスターライフルやバルカン、マシンキャノンを撃ち込んでくるのだが、今回は違った。
飛行形態に変形すると、一気にこっちとの距離を縮めてきたのだ。
ちっ、そう来たか。
ヒイロが何を企んでいるのかというのは、容易に想像出来る。
バスターライフルのエネルギーの問題もあり、同時にここでトールギスを相手にしている時間もあって、今のままではどうしようもないと、そう判断したのだろう。
それは間違っていない。こちらとしても厄介な手段なのは間違いないのだから。
そんな俺の予想通り、トールギスよりも上へと飛行したウイングガンダムは、すぐにまたMSの状態へと戻り……空中でシールドからビームサーベルを引き抜くと、一気にこちらへと斬り掛かってくる。
ただ落下しながら斬り掛かってきたのではなく、スラスターを全開にしながらの一撃。
ヒイロの狙いを察知した瞬間、俺もまたシールドからビームサーベルを取り出してその一撃を受け止めた。
ビームサーベル同士が反発し合う……いわゆる、鍔迫り合いの状況。
普通であれば一進一退……いや、加速力という意味ではスーパーバーニアを改修したおかげでウイングガンダムよりも高い能力を持つトールギスの方が有利だろう。
だが……それはあくまでも相手がウイングガンダム1機だけであればの話だ。
今、俺が相手をしているのはウイングガンダムだけではない。ヘビーアームズもいるのだ。
そして射撃戦を得意としているヘビーアームズにとって、空中で動きを止めている相手……それも普通のMSよりも巨大なMSであるトールギスというのは、まさに絶好の標的以外の何ものでもない。
それを証明するかのように、トールギスの映像モニタではヘビーアームズがビームガトリング砲をこちらへと向け……
「させるか、よ!」
トールギスのスーパーバーニアを全開にし、強引にその場所から移動する。
鍔迫り合いをしていたウイングガンダムのビームサーベルは、そのまま受け流すようにしてだ。
だが、向こうもそのまま俺を逃がすつもりはなかったらしく、スーパーバーニアの加速力を使ってウイングガンダムから距離を取
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