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メン・タンク・マッチ:MTM
初動編
MTM:初動編 第6話:「修練(きょうしつ)」Cパート 前半
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ートルの地点が爆発した。
「うわっ」
突然のことで天桐は驚いた。車内の4人も凄く驚いている。
焦った天桐はすぐに周りに目をやった。
「どこだ」
車輌前方に双眼鏡を向けて確認し、そのまま右へと向きを変えそれでも居なかった為、後ろを見ると
天桐は目を見開いた。車輌の後方1キロもない程の距離にそれは居た。
「くそ、後ろだ」
と天桐は叫んだ。ハルナ達のシャーマンを確認した。それも天桐達が通ってきた方向、敵が来るはずの方向とは逆からだ。
それを聞き早間も驚いた。
「な、なぜ後方に」
なぜハルナ達が後ろから来たのか天桐はそう考えていると
ドォン
再びシャーマンから発砲音が鳴り響き、
ドガァァァン
今度はシャーマン左側1メートルに着弾した。
「ぐぅ」
天桐は空に舞い上がった土を頭から浴びた。
操縦席で操縦する矢元は慌てて
「おいおい、撃ってきたぞ」
「当たり前だろ!おい、士良!」
加埜はそう怒鳴り天桐に向かって言った。
「ッ、反撃するぞ!」
天桐が指示した。
「砲塔を後ろに向けろ」
「おう」
加埜は天桐に指示された通り、レバーを使い砲塔を後ろに回す。
矢元は操縦しながら聞いた。
「おい、このまま真っ直ぐ走るのか?」
「あぁ、今少しでも側面を向けたり停まったりすると当たっちまう。このままだ」
「わかった」
ドガァァァン
また側に砲弾が着弾した。
「クッ。加埜まだか」
「もうちょいだ」
加埜はそう答えるとやっと砲塔が後ろに向き終えた。
「よし、いいぞ」
「狙え」
「・・・OKだ」
「撃て」
天桐の掛け声と共に加埜は引き金を引く。
ドガァン
V号の24口径75mm砲KwK37が火を噴く、大きな轟音と共に鉄の矢が飛び出し相手に向かっていったが、
ドガァァァン
外れた。
「くそ、外れた」
シャーマンの右側に逸れ、後方の地面に着弾した。
「次、装填だ」
「は、はい」
加埜の声に呼応し、早間は次弾を装填する。
「OKです」
「加埜、狙ったら撃て」
「おう」
ドガァン
さっき外したことを計算して少し左へと修正したことで、狙いはさっきより良かった。
しかし、シャーマンはこちらが撃ったと同時に左へと多少向きを向けたことで左へと躱し、
またも外れてしまった。
「くそ、躱された。やっぱ、うめーなアイツら」
「そりゃ、そうだろ。俺らより先輩だぜ」
加埜と天桐はそう話していると
「けど、このままだと不味くない?」
城ノ崎は天桐に向かって言った。
「あぁ、確かにそうだ」
天桐はポケットから地図を出し、この先のルートを確認した。
「この先は」
ここからは上り坂になっていて、その幅が10mもない道のりになっている。
その道の左右には木々が生えているため、登るなら真っ直ぐしかな
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