第三十八話 夏になってその四
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「ズボンね、基本は」
「スカートはあまりないわよね」
「そうそう、おみちにいるとね」
「どうしてもね」
「だから私もね」
実家が教会だからです。
「基本ズボンで」
「結果としてね」
「お肌は出してないわね」
「特に脚は」
「子供の頃よく言われたの」
地元の友達と一緒に遊んでいた時にです。
「いつもズボンだって」
「スカート穿かないって」
「そう言われたのね」
「そうだったの」
本当にそう言われました。
「お家にスカートないのともね」
「スカートもあったでしょ」
「それでもなの」
「いつもズボンだから」
「そうだったのよ」
だから言われていました。
「ズボンしかないのって、しかも長ズボンばかり」
「夏でもよね」
「おみちの人ってズボンが基本で」
「それでちっちもね」
「ズボン多かったのね」
「スカートのないのって言われたわ」
このことはよく言われて今も覚えています。
「実際は持ってたけれどね」
「穿く機会がなかった」
「いつもひのきしんするから」
「スカートでひのきしんをするよりも」
それよりもです。
「ズボンの方が動きやすいから」
「そうそう、楽にね」
「ズボンの方が動きやすいのよね」
「それにスカートだとめくれるけれど」
「ズボンだとそれがないから」
「だからいつも穿いてたら」
ちらりとです、今穿いている制服のスカートを見ました。
「言われたのよね」
「制服の時はスカートでも」
「私服がそうだとね」
「そう言われるわよね」
「ズボンばかりだと」
「そうなのよね」
私は子供の時といいますか中学生の時までのことを思い出して答えました。
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