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レインボークラウン
第三百九十三話

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               第三百九十三話  目には
春奈は眼鏡をかけている、このことは彼女のトレードマークの一つでもある。だがその自身の眼鏡についてだ。
 春奈はイーとリャンにだ、こんなことを話した。
「これ以上目は悪くならない様にしたいの」
「目はですか」
「視力の低下を抑えられますか」
「ええ、そうしてね」
 春奈は使い魔達にさらに話した。
「将来は眼鏡からコンタクトって考えてるの」
「コンタクトレンズですか」
「そちらにされたいのですか」
「ええ、そうも考えてるわ」
 実際にというのだ。
「あくまで将来は、だけれど」
「それはどうしてですか?」
 イーが主に尋ねた、今彼等は春奈の机にいて読書中にふと言った春奈に対して応えたのである。そのうえでの言葉だ。
「また」
「ううん、眼鏡っていつもかけてるとね」
 そうすると、とだ。春奈はイーに答えた。
「耳が痛くなるの」
「耳にかけるからですね」
「それがあるから」
「だからですか」
「ええ、将来はね」
「コンタクトにされたいのですか」
「そう考えているの」
「左様ですか」
「ええ、ただね」
 春奈はこうも言った。
「一つ気をつけないとね、コンタクトは」
「はい、入れたままにしておくとよくないそうですね」
 今度はリャンが言ってきた。
「コンタクトは」
「そう、そのことと保管にね」
「注意ですね」
「眼鏡は眼鏡ケースが目立つけれど」
「コンタクトは小さいですから」
「そこは注意しないといけないわ」 
 こうリャンに話した。
「絶対にね」
「コンタクトも注意が必要ですね」
「そういうことね」
「ですがそうしたことに注意して」
「将来はね」
 あくまで先のことだが、というのだ。
「コンタクトも考えているわ」
「左様ですか」
「そのこともですか」
 使い魔達も応えた、そしてだった。
 春奈は今は眼鏡を外してそのうえで少しだけその目を休めさせた。そうしてそのうえで目を右手で押さえもした。


第三百九十三話   完


                         2016・11・10
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