第七幕その九
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「このことについては」
「そもそも何で相性悪いの?」
「そのことが訳わからないわよ」
ガラスの猫とトロットはこのこと自体について疑問に思うのでした。
「どうもね」
「謎よね」
「それはどうしてかな」
キャプテンも腕を組んで不思議がることでした。
「昔からそうなんだよね」
「あら、そうなの」
「昔からなの」
「ドワーフ族とエルフ族は相性が悪くてね」
「闇エルフでもなのね」
「それは変わらないのね」
「そうなんだよ」
まさにというのです。
「これがね、それでね」
「今回もなのね」
「そうしたことになってるのね」
「そうみたいだね」
「まあその辺りも気になるけれど」
ビリーナは右の羽根を挙げて言いました。
「何はともあれそのいざかいを解決しましょう」
「ええ、決めたからね」
トロットもビリーナに応えます。
「そうしましょう」
「そういうことでね、じゃあ先に進んでいくわよ」
「この先を進んでいけばね」
トロットは道の先を見ます、先に先にと何処までも続いている様に見える道です。
「種のある場所にも行けるし」
「ドワーフ族とエルフ族にも会えるし」
「先に進むことね」
「まずはね」
「じゃあまずは歩くことよ」
トロットは先を見たまま言いました。
「この道をね」
「そういうことね、じゃあ夜まで歩いて行きましょう」
「わしが時計で時間を確かめているから」
キャプテンは服のポケットから古風な懐中時計を出します。
「安心するんだよ」
「夜になればね」
「うん、晩御飯を食べてね」
「休んでね」
「また明日になれば行けばいいよ」
「そうよね、じゃあ夜まで歩きましょう」
トロットは皆に笑顔で言いました。
「この道をね」
「そうですね、問題を解決するにもまず歩くことですね」
「問題のある場所まで行くことよ」
まさにとです、トロットはナターシャにもお話しました。
「そこからよ」
「その通りですね」
「じゃあいいわね」
「はい、また歩きましょう」
「問題のところまで行って」
そしてというのでした。
「そして問題を解決するのよ」
「そうですね、それじゃあ」
「どんどん行くわよ、ただ」
「ただ?」
「エルフって言っても色々な種族がいるから」
このことをです、トロットは五人にお話するのでした。
「このことは知ってるかも知れないけれど」
「闇エルフは地下にいて、ですね」
「海エルフは海にいるの」
「海にですか」
「それで人魚みたいにして暮らしているの」
こちらの人魚はというのです。
「ニンフ達と一緒にね」
「そうなんですね」
「それで山エルフは山に住んでいて」
トロットはさらにお話します。
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