暁 〜小説投稿サイト〜
オズのビリーナ
第七幕その七

[8]前話 [2]次話
「この先は最近ノーム族の人達だけじゃなくて」
「何かあるの?」
「ドワーフ族や闇エルフ族の人達がここまで来ていてね」
 それでというのです。
「ちょっと揉めてるんだよね」
「あら、ドワーフと闇エルフ」
「うん、そうだよ」
「そういえばドワーフとエルフは相性がよくないところがあったわね」
「闇エルフもエルフだかrね」
 この種族の中にあるのは事実だというのです。
「住んでいる場所と肌とかの色は違うけれど」
「それでなのね」
「地下のそれぞれのお国を拡げてる中で鉢合わせして」
 そしてというのです。
「揉めているんだ」
「それは困ったことね」
「僕もそう思うよ、ノーム族が仲裁しようとしてるけれど」
「上手くいっていないのね」
「元々相性の悪い関係だからね」
 ドワーフ族とエルフ族は、というのです。闇エルフは普通のエルフと違い地下に住んでいますがれっきとしたエルフです。
「だからね」
「仲裁にも苦労してるのね」
「そうなんだ」
「じゃあこの先は物騒かしら」
「そこまではいかないよ」 
 物騒とまではというのです。
「お互い武器を取ってまでとはいかないから」
「じゃあ今のうちに何とかした方がいいわね」
「そうだね、僕はただ見てるだけだったけれど」
「今のうちに」
「そう、収めた方がいいね」
「この先というと」
 このことから考えたビリーナでした。
「種の行き先でもあるから」
「邪魔になるだろうね」
「じゃあこの問題を解決しましょう」
 トロットがビリーナに言いました。
「私達でね」
「そうするべきよね」
「ええ、そう思うわ」
 実際にとです、トロットはビリーナに答えました。
「ここはね」
「そうね、それじゃね」
「そうしましょう」 
「そうするんだ、けれどね」 
 モグラさんはトロットとビリーナのお話を聞いて言いました。
「厄介だよ」
「問題を解決することは何でもそうでしょ」
「それじゃあ」
「ええ、厄介なことでもね」
 それでもとです、トロットはモグラさんに笑顔で言いました。
「このことも何とかするわ」
「ううん、流石はオズの国の王女様だね」
「そう言うの?」
「だって厄介なことはね」
 こうしたことについてはというのです。
「逃げたくなるじゃない」
「そうしたくなるから?」
「どうしてもそうした感情はあるよね」
「それはね、けれどね」
「そうした感情にもだね」
「向かって勝たないといけないから」
 だからというのです。
「私は向かうの」
「そうするんだね」
「そしてこの問題も解決するわ」
「ドワーフ族と闇エルフ族のいがみ合いを収めるんだ」
「そうするわね」
 トロットはモグラさんに笑顔で答えました。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ