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聖闘士星矢 黄金の若き戦士達
705部分:第百三話 強大な角その三
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第百三話 強大な角その三

「このドーマにだ」
「そうだ。勝った」
 それを認める彼だった。
「そして俺はだ」
「今のグレートホーンは受ければ誰だろうが耐えられるものではない」
「その通りだ。俺は間も無く倒れる」
 完全にだというのである。
「やはり耐えられなかったか」
「そしてこの時代での戦いは終わったな」
「また闘うことになる」
 ドーマは倒れたままで告げてきた。
「しかしだ」
「しかし?」
「今の闘いはこれで終わりだ」
「そうだな」
「行くがいい」
 ドーマの声は何とか強さを保とうとしていた。しかしそれには限界が見えていた。明らかにであった。
「だが。アーレス様はだ」
「どうだというのだ?」
「貴様等では勝てはしない」
 ここでもアーレスへの絶対の忠誠を見せるのである。
「神には勝てはしない」
「その言葉は受けはしない」
 アルデバランにも思いがあった。それ故の言葉だった。
「決してだ」
「そうか」
「神であろともだ」
 アルデバランはその決意を出してきていた。
「この世の人々の為ならばだ」
「倒すか」
「何度も言うがだ」
「貴様とは拳を交えられてよかった」
 そのアルデバランの心を見て言ったのだった。
「しかしこうも思う」
「どう思うのだ?」
「貴様が仲間であったならば」
 言うのはこのことだった。
「こう思うのだ」
「仲間にか」
「ふふふ、不思議なものだな」
 アルデバランに対する言葉が続く。
「敵である貴様に対してこう思うとはな」
「そうだな。モロク、貴様が味方だったならば」
「貴様もそう思うのか」
「そうだ。それは確かだ」
「最高の褒め言葉だ。ではな」
「さらばだ」
 こう言ってであった。アルデバランは玄室を去る。ここでの戦いもそれで終わったのだった。聖闘士側はここでも勝利を収めたのだった。
 ドーマはそのまま静かに死を迎えようとしていた。その時だった。
「ドーマよ」
「エリス様ですか」
「そうだ、私だ」
 エリスが彼の前に出て来た。無論それは実体ではなく思念を飛ばしてきたのだ。そのうえで倒れ伏す彼の上に浮かんでいるのだった。
「敗れたな」
「申し訳ありません」
「謝ることはない」
 敗北はいいというのである。
「それはだ。よい」
「そうなのですか」
「御前は充分闘った。それでいいのだ」
「有り難き御言葉」
「そしてだ」
 またドーマに対して言ってきたのだった。
「今は静かに眠るがいい」
「そうしていいのですね」
「見事な闘いを繰り広げた者にはそれに相応しい眠りがある」
「それに相応しい眠りが」
「そうだ。それがあるのだ」
 そうだと話すのである。
「御前はだ」
「私は」
「それに相応しい。ゆっく
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