暁 〜小説投稿サイト〜
終わらないジングルベルを 〜ラブライブ!サンシャイン!!アンソロジー企画〜
黒澤家の長女とただイチャイチャしてベッドで(自主規制)なことをするだけなのに妹が突撃してきたので姉妹丼になって襲われました本当にありがとうございますinクリスマス
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貴方みたいな変な殿方を好きになるのはわたくしだけだと思っておりましたのに、ルビィを毒牙にかけるなんて言い御身分ですこと」
「毒牙なんて、か、かけてねぇ...それに俺はダイヤが好きなんだから???」
「キスされて...嬉しかったのではないのですか?」
「...............それはないです」
「何ですか今の”間”は!!??」

 ぐいぐい、と締め上げる力に比例して意識が飛びかけそうになる。すげぇ嫉妬されてて愛されてんなぁ、と彼氏冥利に尽きるというか、嬉しく思う。だけど意識とぶ。


「違うよお姉ちゃん。お兄さんは、悪くない...です」
「ル、ルビィ...ほんと、なのですか?」

 ダイヤの質問に...無言の返事。答えはつまり、そういうこと。
カミングアウトが真意だと漸く落ち着きを取り戻したダイヤは、俺から手を離して静かにルビィの肩にポン、と手を置く。開放された俺は酸素を求めて喘ぐ。


「ルビィ、わかっておりますの?この人はわたくしの所有物(モノ)ですわ。ですから貴女のその気持ちは応えることはできないのですわ」
「...知ってるよ?」
「......」
「お姉ちゃんが、お兄さんの事を愛してて、お兄さんもお姉ちゃんのことを愛してて。相思相愛だって知ってるよ。でも、私だって...お姉ちゃんに負けないくらい、好きなんだもん」


 ルビィの告白に何も言わずにただ黙って聞くダイヤ。正直、俺は当事者でありながらもイマイチピンとくるものがない。彼女に好かれるようなことはした覚えがないし、そもそも好かれるほど関わりをもったわけでもない。正直なところ、大好きなお姉ちゃんを勝手に奪っていった変態野郎って思われているかもしれないとビクビクしていた。だからこその、ルビィの告白に釈然としない。まぁ、好きだって言われるのは嫌いじゃない、むしろとてもうれしい事ではあるけど。


「それで、貴女はこれからどうするつもりですの?」

 呑気な俺に対して、ダイヤは態度を一変して”お姉ちゃん”ら”姉”になっていた。そりゃ当然のこと。姉妹そろって一人の男に恋心を抱いてしまったのだから。とても仲良しな姉妹ならなおの事、この事態はよろしくない。疎遠なんてなりかねない。ふたりの仲良しっぷりを知っているから、それだけはなって欲しくない。こんなしょうもない変態の為なんかに長年培ってきた信頼とか愛情とか、そういった類のものをぶち壊されちゃ、逆に罪悪感を感じてしまう。
 トントン、と畳を足で小突きながらルビィは儚げな表情を浮かべる。現在進行形で俺は置物勢になってるけどそんなこと気にしない。俺はこの結末を見届けるだけ。横やりを入れてはならない。

「私は...お姉ちゃんも、お兄さんもどっちも大好き。お姉ちゃんは?」
「え?」
「お姉ちゃんは
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