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終わらないジングルベルを 〜ラブライブ!サンシャイン!!アンソロジー企画〜
黒澤家の長女とただイチャイチャしてベッドで(自主規制)なことをするだけなのに妹が突撃してきたので姉妹丼になって襲われました本当にありがとうございますinクリスマス
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TOKYOだったらこうはいかない。車の音、人の話し声、何かがぶつかる音などなど。
とにかく喧しくて落ち着いてなんかいられない。


しかしどうよ。
ここは本当に静かだ。
聞こえるのは葉の擦れる音や虫の鳴き声、僅かであるが耳障りにならない車の音。

逆に静かすぎて落ち着けなくなってる。



「なぁ、ダイヤ」
「ひゃいっ!?なんでございますの!?」
「いや呼んだだけなのに何故そこまで驚く必要がある」
「別に特にはなにもございませんわ」
「あっそ。でさ......こうしてこの時期にここにいるとすげぇ懐かしくないか?」
「この時期、ここに?......ええとそれはつまり」


知らない振りをして誤魔化そうとするダイヤにちょっとだけムッとした。


「お前が初めて俺に甘えてきた日じゃねぇか。俺覚えてるぞ。ずっと強がっててろくに手も繋ごうとせずにいた事を。どんだけ恥ずかしがり屋なんだか、初心なんだか」


付き合い立ての俺らは本当にいちゃつきなど無かった。俺からは積極的にいったつもりだが軽くあしらわれて相手にしてくれなかった。手を繋ぐと振り払われて早歩きで逃げるし、デートしようと誘ってもダンスの練習だとかで拒否されるし。まぁこれは仕方ない。だからお昼くらいはと思いきや生徒会の仕事で無理ときた。

今思えば恥ずかし過ぎてくっつけなかったんだなと微笑ましく思えるのだが、あの時の俺は『本当に好かれてるのか』不安で不安で仕方なかったのだ。わかるか?この非リア充諸君!

『誰にも渡したくない』と言われたはずなのに手のひら返しにされた俺の気持ち。わかるか?わかるわけないよなぁDT諸君!ガハハハッ!





だからこそ。クリスマスの日、ダイヤの家に誘われた時は『別れを告げられるんじゃないか』と怯えていたが全然そんなことは無く、



「『今までごめんなさい。貴方にああ言ったことが恥ずかしくて...ずっと逃げておりましたの』だったね」
「あ、ぁぁぁ!!なんて事を思い出させるのですか!?おやめなさい!!」
「ぶあっぷっ!!こらダイヤ!お前物投げるなって親に教えてもらわなかったのか!」


枕を始めとして、ノート、旅行カバン、中身の入ったペットボトルを投擲してくる。
危険物じゃないだけマシなんだろうけど、そもそも人にものを投げるあたりでアウトだ。


「ダイヤ落ち着け!」
「落ち着くのは貴方ですわ!そんな恥ずかしいことよく平気で───」


これ以上は言わせないとばかりに口を封じる。


──そう、俺の口で



最初はソフトなキスから。
そして、徐々に舌を絡ませるスタイルで。


「ふぅ、っ......んっ、はぁ......んっ......
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