暁 〜小説投稿サイト〜
終わらないジングルベルを 〜ラブライブ!サンシャイン!!アンソロジー企画〜
黒澤家の長女とただイチャイチャしてベッドで(自主規制)なことをするだけなのに妹が突撃してきたので姉妹丼になって襲われました本当にありがとうございますinクリスマス
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俺の脳内では既にカップルという認識になっていた。
「そういえばこの前教授が提示した経済学のレポート終わりましたの?」
「あーそんなのあったな。あんなのその日のうちに片付けたよ」
「は、早いですわね...この前の講義で分からないことがありましたのですが〜」
「何?寝技?」
「ち、違いましてよ!!!経済学に寝技は関係ないですわ!」
向こうから告白してきた。「貴方が好きですわ、誰も渡したくありません」というなんともグッとくる告白をしてきたのは高校3年の夏。
もちろん即答で受け入れた。
やり取りは付き合う前となんら変化は無いけども、時々感じるダイヤの熱い視線を受けるだけで大満足だった。
「まー寝技はどうでもいいや。んで、どこでございましょうかダイヤお嬢さま」
「ここですわ」
「スルーかい」
ダイヤの部屋。何度も足を運んだ事があるけれど、久しぶりなだけあって妙に緊張するし、部屋いっぱいに畳の匂いとダイヤの香しい匂いが広がっていて思わず鼻息が荒くなりそうだった。
なんとか堪えて、あくまで自然体でベッドにどしんと座る。ついでに旅行カバンを脇に置く。ダイヤから数枚のレジュメを受け取り、綺麗にマークされた箇所を眺める。
「どう、ですの?」
「ねるねるねるね」
「え?」
「なるほどねるねるねるね」
「......は、はぁ」
いかん!滑ってしまった。
俺は咳払いで誤魔化し、胸ポケットに挟んであったボールペンで要点をすらすらと書き込む。
「はいよ」と渡した時のダイヤの顔はキョトンとしていた。
「え?これだけですの?」
「あぁそれだけ。ダイヤは難しく考えすぎだかんな、しかも教授が言ってた所から僅かにズレた内容纏めようとしてるからこんがらがるんだよ」
「そ、そうでしたのね......」
「寝てたろ?」
「そ、そんなことはございませんわ!わたくしが講義中に居眠りをするなど決してありえませんわ」
「そーだよなーあの黒澤家の長女様が、講義如きで居眠りするなんてありえねーよなー」
懐からスマホを取り出して適当にぼやく。
ダイヤは目を逸らしながらも僅かに肩を震わせて『バレてますのね』と考えていそうな表情を浮かべている。
そりゃ俺の隣でかっくんかっくんしてたら気づかないわけないよな。
スマホで内浦に住んでる両親に『黒澤家なう。明日には顔出す』と打ち込んでスマホをベッド奥に投げ捨てる。
するとそのままするするとベッドに接していた壁にぶち当たり、僅かに空いた隙間にストンと落ちてしまった。
「あっ」
「なにをなさってますの」
「呆れ顔するなよ。まぁいいや後でとる」
それにしても、本当に静かな場所だな
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