嗚呼、懐かしの烏賊尽くし・その4
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「そ、そうか……」
グラーフ、またも躊躇いがちにイカ天の端をかじる。サクッ、というフライよりも軽い口当たりの音が響く。一口、二口と噛み進めると共に、グラーフの目に驚きの色が浮かぶ。
「あ、甘いぞアトミラール!イカとはこんなにも美味しい物だったのか!」
「美味いだろ?イカ」
「あぁ、とても甘くて美味しいんだが……これはいつ噛むのを止めればいいんだ?」
「クッ!」
その変な声がした方を向くと、早霜が思わずといった表情で口を抑えていた。恐らく、笑ってしまったのだろう。
「まぁ、自分が飲み込めそうな大きさまで噛みちぎれたらいいんじゃないか?」
「そ、そうか……。しかしこれは本当に噛みきれるのだろうか?少し心配だ…」
面白い事を言うな、グラーフ。揚げ物が続いたからなぁ、次は何にするか……。
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